「豊饒のヒダルガミ」ネタバレと感想!人成らざる者を喰う神

「豊饒のヒダルガミ」ネタバレと感想です。

 

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「豊饒のヒダルガミ」ネタバレ

時は、「天保の大飢饉」。

食べる物もなく、飢えて死ぬのは日常茶飯事。

そんな不遇の時代に生きる幼い少女、ミキ

 

働き先から食べ物をくすねては、家で待つ母に届けていた。

しかし、ある日、ミキは家に向かう途中、変な男に出会う。

男の名は、トゼ

 

ミキを美味そうな匂いがすると言う変な男だ。

しかも、盲目でありながら、餓鬼の存在を感じられている。

餓鬼」とは、飢えと未練によって死した人間から生まれる存在。

 

餓鬼は、終わること無い飢えを感じながら彷徨い続けるという。

更に、この餓鬼が食べ物に触れようとすると、その食べ物は腐って朽ちてしまうのだ。

ミキは、その餓鬼が見える体質だった。

 

ただ、餓鬼は追い払おうにも触れられず、母へ届ける食べ物を守るのが一苦労となる。

けれど、この餓鬼をトゼは喰らうという。

バケモノを喰らうバケモノ。

 

そんなトゼは、ミキの母を喰らおうとする。

実はミキの母は、半年も前に亡くなっており、餓鬼に身を落としていた。

残していくミキを想う未練の心が、死してミキの母を餓鬼にしてしまったのだ。

 

トゼがある言葉を唱えると、触れられない筈の餓鬼が、実体化。

触れられるようになったことで、トゼに喰われる餓鬼となった母。

トゼと共に旅をするゼンに止められるミキが、お前は何者なんだと泣き叫ぶ。

 

すると、ゼンは、トゼが「ヒダルガミ」だと答える。

その事実を知り、どよめく村人たち。

豊穣のヒダルガミ」は、飢えと厄災を招く厄神。

 

呆然とする皆の前で、トゼに喰われていたミキの母が、次第に餓鬼の姿から人の姿へ。

驚愕する人々と、走り寄ってくるミキ。

ただ、ミキは母の身体をすり抜けてしまう。

 

たとえ餓鬼から戻ろうと、ミキの母は既に死した魂。

そして、トゼに言われたゼンは、手刀を空に投げると、「彼岸への道を開いた」と告げる。迷

惑をかけたとミキに謝りながら、彼岸への道を昇っていくミキの母。

 

事態の収束を迎え、ミキを貰っていくというトゼ。

「ヒダルガミ」とは、決して関わってはいけない。

村人たちは、文句をつけることなく、去ってくれることを願っていた。

 

そして、旅立っていくトゼとゼン、そしてミキ。

村に残されたのは、豊かに育つ大きな樹木。

驚愕する村人たち。

 

厄災の神「豊穣のヒダルガミ」は、厄をもって厄を払い、ときに「豊穣」をもたらす。

決して行き逢ってはならない、白き厄神。

 

詳しい内容は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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「豊饒のヒダルガミ」を読んだ感想

日本の歴史にも残されている最悪な時代「天保の大飢饉」。

江戸時代後期、二年程続いた大飢饉は、推定20万から30万人の死者を出したとか。

そして、この物語は、その「天保の大飢饉」の時代が舞台。

 

飢えと未練を残して死んだ人が、餓鬼となる。

そんな餓鬼が、世に当たり前として存在しています。

見えないし、触れられません。

 

けれど、飢えを満たそうと彷徨う餓鬼のせいで、作物は腐り、更なる飢饉が広がる。

そんな光景が描かれる物語は、やはり切ないほどに悲惨なもの。

序盤では、その餓鬼の存在を見ることができるミキが、トゼたちの旅に加わることになる話。

 

盲目で、餓鬼の匂いを嗅ぎ取るトゼ。

しかも、実体化した餓鬼をバリボリ食べちゃいます。

結構、凄惨な場面なのですが、それを平然と眺めるゼン。

 

そんな二人と旅を共にすることとなったミキ。

普段はボケボケしているトゼに、あまり頓着しないゼン。

三人での旅が始まっていくわけですが、もしかしたらミキが一番まともかも。

 

「豊穣のヒダルガミ」であるゼンに、彼岸への道を開くゼン。

この二人の秘密や過去など、気になる部分も数多く、どんどん読み進めてしまいます。

また、作者のちさかあや先生の力強く素晴らしい画力。

気付けば、物語の世界に引き込まれてしまいました。

 

まとめ

ちさかあや先生の「豊穣のヒダルガミ」は、2016年9月14日に、最終巻の三巻が発売されました。

シリーズ全三巻という、決して長くはない全編ですが、その描かれる物語の世界は、とても凄惨で優しい。

気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

本屋に貢ぎ続けて数十年。漫画はジャンル、年代問わず気になれば衝動的にシリーズまとめ買い。特に歴史モノや現代・ハイファンタジー、アクション系を好みます。かと思えば恋愛モノやほのぼの系・ホラーも読む雑食主義です。