「アイリウム(漫画)」ネタバレと感想!記憶をコントロールできるとしたら

「アイリウム(漫画)」のネタバレです。

感想も載せてあります。

 

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「アイリウム(漫画)」のあらすじ

1錠につき1日分の記憶がなくなるという薬・アイリウム。

しかも、薬が効いている間も、他人から見れば、正常そのものの生活に見えるという。

つまり、嫌な思いをすることが分かっている時、あらかじめアイリウムを飲んでおけば、嫌な出来事の記憶をなくすことができる。

使い方によっては夢のような薬、「アイリウム」にまつわる7つの短編集。

「アイリウム」のネタバレ

File001「映画監督志望」。

主人公は映画監督を目指し上京するも、三十路目前にして、いまだ大きな賞を取れず、アルバイトをしていた。

 

同棲する彼女はヒロインを演じてくれていたが、彼女も自分の年齢に限界を感じ、実家に戻ることを考えていた。

親友の結婚パーティーを兼ねた地元での同窓会を控え、更に焦燥感を募らせた彼は、ジャンキーの友人から「アイリウム」という薬を紹介される。

 

アイリウムは、嫌なこと全てが終わった明日にワープできる薬だという。

薬がキマる2時間ほど後は、シラフに戻り普通に行動するが、1錠でかっきり24時間の記憶を失うという。

 

試しに同窓会前に飲んでみた彼は、本当に同窓会後に「ワープ」していると感じ、その効き目に感動すら覚えた。

友人からアイリウム1瓶もらった彼は、さらにそれにはまっていく。

2錠で3日、3錠で一週間飛べるという。

 

恋人・由紀との別れが近付き、映画賞の発表が一週間後に迫った彼は、その間を待つことができず、一週間記憶を飛ばす。

しかし、一週間後の彼の元には、恋人が去ったという事実と、映画賞の落選通知しかなかった。

わずか3錠で全ての答えが分かり、同時に全てを失った彼は、生き急ぐようにアイリウムに溺れえるようになった。

 

一週間後には立ち直っているかもしれない、何かが好転しているかもしれない。

そんな願いを込めて、とにかく明日の自分にこのバトンを押し付けてしまおう。

しかしそんな考えのままでは、状況が変わるわけもなく、ついにオーバードーズして飛んだ先に見たものは・・・?

 

このほか、PTSDを発症しないよう、アイリウムを飲んで戦場に向かう兵士。

アイリウムを割って皆で飲み、秘密を暴露しあうママ友の告白会。

当然裏切り者がアイリウムを飲まず、事態はドロドロに・・・。

 

お金を盗むためにアイリウムを他人に飲ませようとするホスト。

どんなに現実が辛くても、決してアイリウムを飲もうとはしない女性医師。

「兵士」「ママ友」「ロックンローラー」「ホスト」「女医」「研究者」の、全部で7つの短編が収録されています。

 

アイリウムを飲んだことによって、彼らの運命は狂いだす様子が見事に描かれています。

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感想

どうも私は薬というものが大キライでして、これもそんな薬飲むわけねーよペッ、て感じが最初はしました。

しかし、まあ飲んでしまう気持ちは分かるように描かれています。

絶対に嫌な気持ちになる、痛い苦しい耐えられないその瞬間がやってくることが分かっている。

 

精神的か肉体的かは様々ですが、そんな時が人生には必ず訪れます。

そこから逃げられる薬なのですから。

ハマってしまう人がいるのも理解できるようになります。

 

辛い思いをした「その瞬間」さえ知らなければ、人は傷に対して鈍感になれる。

その瞬間に耐えられない人のための薬、ということなのです。

一応普通のドラッグ的な要素もあるのでしょうか、依存性が心配されます。

 

というか、この依存はドラッグによるものか、その人自身によるものなのか、考えさせられます。

もし、嫌なこと全てが忘れてしまったとして、その人はどうなるのでしょうか。

「エターナル・サンシャイン」という映画を思い出しました。

 

あれも記憶を消しても同じことを繰り返す人が出てきましたが、嫌な記憶を消しただけで、本当にその先の人生が救われるのでしょうか?

私はアイリウムは飲まないと思います。

たぶん飲まないんじゃないかなあ・・・。

まとめ

もしアイリウムがあったら、あなたはどうしますか?

というようなことを色々と考えてしまう画期的な題材です。

飲みたくない派では決して思いつかない使われ方をしていて、その見事さに唸る作品です。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

映画でも漫画でもゲームでも面白いものが好きです。と言っても、ギャグ一辺倒ものよりは、すごく笑える小ネタがあるものが好みです。最近はweb漫画ならではの練られた構図やパラパラ漫画風の表現に驚かされてばかりです。