「岸辺のアルバム(漫画)」あらすじと結末のネタバレについて

「岸辺のアルバム(漫画)」あらすじと結末のネタバレです。

感想も載せてあります。

 

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「岸辺のアルバム(漫画)」あらすじと結末のネタバレ

一見すると、平凡な幸せ四人家族。

父親は、名のある会社に勤め、母は良き家族だんらんを好む主婦。

娘は美人で才女、息子は大学受験を控えた受験生。

 

広い庭つき一戸建てに住む中流家庭だ。

平凡だけれど、幸せそうな家庭。そんな家庭が、一本の電話を皮切りに、実像が露呈していく。

 

頻繁にかかってくる見知らぬ男性からの電話。

「浮気をしたことがありますか?」

そんな意味深長な問いかけをしてくる電話に、田島則子は悩まされていた。

 

則子は、写真を撮るのが日課となっている普通の主婦。

その日も、気に入った場所で撮影をしていただけなのに、不運にも則子は絡まれてしまう。

そのときに、則子を助けてくれた男性・北川。

 

後に、この北川の娘と則子の息子は同じ高校に通っていることが分かる。

さらにいえば、北川はPTAの副会長だった。

そんな偶然の出会いから始まり、普通の主婦であった則子は、いつしか北川と不倫関係に。

 

そして、田島家の長女、律子は美人で才女と評判の娘だ。

誰もが高根の花と思うような彼女だったが、そんな彼女にもある秘密が。

白人留学生に強姦され、子供を身ごもってしまった律子。

 

そのことを家族に隠し、律子は中絶手術を受ける。

さらに、田島家の大黒柱である謙作は、会社の命令で不正な業務に手を染めていた。

日々、神経をすり減らしながら仕事に行く謙作。

 

そして、田島家の高校生の息子・繁は、家族の秘密を唯一、すべて知る存在となる。

だが、自身も受験生でありながら予備校をサボってはバイトに勤しむ日々。

そこで出会った少女で、自称アンジェリーナと名乗る少女と付き合っていた。

 

上辺は、どこにでもある平凡な仲良き家庭。

しかしその実は、互いに言えない秘密を抱えた虚構の家族という姿。

けれど、繁が大学受験に失敗したことをキッカケとして、家族の秘密がすべて明るみに。

 

家族でのバーベキューや、写真に写る笑顔も嘘で塗り固めたもの。

偽りの上に成り立っていた幸せな家庭が、脆くも崩壊していく。

そして、とうとう幸せの象徴でもあった家が、台風の大洪水で流されてしまう。

 

嫌気がさすほどの真実が晒され、家庭は崩壊し、家も失った田島家。

それでも、「家族」を証明していたアルバムだけが、田島家に残される。

崩壊した家族へ、最後に残されたのもまた、家族だった。

 

詳しい内容は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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「岸辺のアルバム(漫画)」を読んだ感想

原作は、1977年に放送されたTBS系のテレビドラマで、その前年に新聞にて連載されていた作品。

当時、世間で話題となった名作を、現代に舞台を変えてアレンジされたものだそうです。

一見幸せそうな家庭が、次第に崩壊していく様を描いた本作。

 

妻の不倫や夫の会社での不正、子供たちのスキャンダラスな秘密。

これらの真実を、偽りの笑顔で隠し、幸せな家庭を築いていた田島家。

そんな田島家は、嘘のメッキが剥がれるかのように、崩壊していきます。

 

ストーリーは殆ど変えずに、舞台設定を現代に変えたということです。

原作の結末からして、ハッピーエンドは迎えられないことは分かっていました。

読み進めるほどに、崩れていく平穏な日常。

 

次第に、追い込まれていく家族たちの姿に、現実的な苦さを感じました。親の人には言えない

秘密を知った子供たちの葛藤。

子供の悲痛な言葉に、自身の不甲斐なさを自覚する親。

 

そして、もう一度、というところで家庭の幸せを象徴していた家を失うことになります。

ここまでくると、安易なハッピーエンドはありません。

けれど、最後は作品のテーマでもある「家族」というもののしぶとさを感じました。

 

壊れるのは簡単でも、断ち切るのは容易ではない。

脆く見えても、決して儚いわけではないのが家族なのかもしれません。

読み終えた時に、改めて色々と考えさせられる内容の作品でした。

 

ただ、全二巻ということで、少しあっさりしてしまった勿体なさは感じました。

もう少し長ければ、じっくりと掘り下げられた作品だろうな、と。

まとめ

原著者・山田太一氏、著者・吉田まゆみ先生の「岸辺のアルバム」は、全二巻の完結作品です。

本作は、1974年に実際に起きた、多摩川決壊の水害をモチーフとした作品。

約三十年の時を経た名作が、現代に舞台を変え、漫画としてよみがえりました。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

本屋に貢ぎ続けて数十年。漫画はジャンル、年代問わず気になれば衝動的にシリーズまとめ買い。特に歴史モノや現代・ハイファンタジー、アクション系を好みます。かと思えば恋愛モノやほのぼの系・ホラーも読む雑食主義です。