「声なきものの唄」6話のネタバレ!チヌの安らぎの時間は一瞬で奪われる

廓内でも随一の娼館・東陽楼の二枚目の娼妓であるチヌ。

二枚目とは、見世で人気や稼ぎが二番手の娼妓のこと。

 

看板を背負うと言ってもいい娼妓となったチヌの物語をネタバレしていきます。

前回までの内容は、下の記事からチェックしていただけます。

「声なきものの唄」5話のネタバレ!チヌが美緒のために吠える!

2017.02.23

 

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「声なきものの唄」6話のネタバレ

廓の娼妓たちには、検梅日と呼ばれる性病検査の日がある。

廓の外にある専用の医院へと見世ごとに赴き、検査をしてもらうのだ。

ここでの検査で異常が見当たると、入院することとなり、娼妓の仕事を休むことになる。

 

そんなある夏の日の検梅日、お職である巴が検査に引っかかってしまった。

入院することになった巴を、チヌは心配そうに見舞う。

だが、むしろチヌが巴に心配されてしまった。

 

何故なら、見世の稼ぎ頭であり、一番人気である「お職」が休むのだ。

つまり、そうなると二番手である「二枚目」が見世の顔を代わりに勤めることになる。

 

年若いながらも、二枚目であるチヌ。

チヌは、自分にそんな大層な役目が勤まるのかと不安になる。

 

しかし、巴が入院する医院で見た、大部屋に押し込まれて入院している女郎たちの姿。

聞けば、入院費なども借金に加算されるのだとか。

チヌは、改めて女郎の生きる世は、切なくむごいものだということを実感する。

 

そして、巴の見舞いの帰り道。

急変した天候により、立ち並ぶ屋敷の軒下を借りてチヌは雨宿りをすることに。

すると、門扉を開いた内から、優しそうな妙齢の女性が声を掛けて来た。

 

女性は、見知らぬチヌを屋敷の中に引き入れ、タオルを貸し、白玉をご馳走してくれる。

品が良く、とても優しい女性に、チヌは味わったことのない母親の幻影を想像した。

 

それからというもの、チヌは巴の見舞いに託けて、女性の屋敷に通うように。

女性自身、娘を亡くしていたため、ずっと寂しい思いをしていたという。

だからチヌに、母娘のおままごとに付き合って欲しいと頼んできたのだ。

 

母親の愛情を知らずに育ったチヌは、女性と触れ合うことで温かい気持ちを抱く。

しかし、娼妓であることは打ち明けられず、洗濯奉公をしていると嘘をついていた。

 

そんなある日、東陽楼に、羽振りの良い客がやって来る。

大儲けしている炭鉱調査商会の副社長だという男は、金に任せて好き勝手。

さらには、お職代理であるチヌを子供だと馬鹿にして相手にしない。

 

下品な遊び方をする嫌な客だと噂をする娼妓たち。

けれど、ある晩、通い続けていた男は、チヌを相方に選んできた。

相方を変えるのはご法度ではあるものの、これまた男は金にものを言わせて押し通す。

 

すると、なぜか男はチヌを気に入り、翌日の夜も相方に指名して来た。

若様も家の用事で大阪に行っているため、しばらく見えていない。

若様にも会えず、さらに嫌な客の相手をするチヌにとって、あの女性だけが癒しだった。

 

だが、ある晩、炭鉱調査商会の副社長の男が名乗り、あの女性のご主人だと知ることに。

同時にまた、女性もチヌの正体を知る。

 

そして、夜、動揺するチヌの心など知らない男は、また東陽楼へやって来てチヌを指名する。

だが、その晩は、男の後をつけて来たのか、あの女性の姿まで。

蒼褪めた顔で呆然とするチヌに、女性は鬼の形相で殴りかかってきた。

 

あの優しい女性を、このような顔にさせたのは自分なのだと、無抵抗で殴られ続けるチヌ。

そして、羽交い締めされて止められる女性に向かい、チヌは指をついて土下座をする。

 

自分たちは、汚らわしいと非難されても仕方のない仕事をしていることは承知。

それでも、娼妓の誰もが、誰かのために心を痛めて身体を売っている。

それだけは、どうか心にとめて欲しいのだと、頭を下げたチヌ。

 

すると女性は、自分にはこの人だけなのだ、どうか主人を奪らないで欲しいと泣き崩れる。

それを聞いた男は、女房である女性を連れ、悪かったと見世を後にした。

 

去って行く女性の後姿に、チヌは再び頭を下げる。

母親のいる普通の娘、という幸せな夢を見させてもらいました、と。

 

もっと詳しい内容は、ぜひ、本編をチェックしてみてください。

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「声なきものの唄」6話を読んだ感想

今回は、廓の外と中の世界の違いを明確に感じさせる話でした。

廓の中でしか生きられない娼妓たち。

しかし、この娼妓たちだって、売られる前は普通の娘だったのです。

 

それでも、娼妓となた彼女たちにとって、普通の生活は夢でしかない。

とても切ない気持ちになりました。

 

「女郎がカタギに憧れたとて、やり切れんだけやのに」

この巴さんの言葉は、それを知り尽くした科白なのだな、と。

 

けれど、修羅場になったときのチヌの対応は、とてもカッコ良かった。

本来だったら、申し訳ないと謝罪し、卑屈な気持ちになってしまうと思います。

ですが、ここでそれをすることは、チヌの下にいる娼妓たちさえ貶めることになります。

 

自分のことだけでなく、他の娼妓のことも考えたチヌの言葉。

それを聞いていた娼妓たちも、涙を流していました。

 

誰もが、汚らわしいと罵られる覚悟はしている。

それでも、汚れたくて汚れた者など、誰一人としていないのです。

 

誰か大切な者のために、心を痛めて身体を売っている娼妓たち。

卑屈にならず健気に、そして、真摯に生きているチヌの心を尊敬せずにはいられません。

だからこそ余計に、帰って来た若様を見て、泣いて抱き着くところもまた可愛らしく思います。

 

ひた向きに生きる廓の娼妓たち。

彼女たちの行く末を、まだまだ見守りたいと思います。

 

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続きは下のリンクから。

「声なきものの唄」7話のネタバレ!物語初の前編・後編もの

2017.03.05

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ABOUTこの記事をかいた人

本屋に貢ぎ続けて数十年。漫画はジャンル、年代問わず気になれば衝動的にシリーズまとめ買い。特に歴史モノや現代・ハイファンタジー、アクション系を好みます。かと思えば恋愛モノやほのぼの系・ホラーも読む雑食主義です。