「声なきものの唄」9話のネタバレ!チヌの優しい心と一枝の嫉妬心

前回で若様の過去編が終わり、今回から再び現在のチヌの話に戻ります。

読んでいるこちらは、若様の心の中にいる寿子さんという女性の存在が明確に分かりました。

 

しかし、チヌにしてみれば、そういう存在がいるということだけしか悟っていません。

それでは、若様を密かに慕うチヌの物語をネタバレしていきます。

 

前回までの内容は、下の記事からチェックしていただけます。

「声なきものの唄」8話のネタバレ!若様と寿子の悲しき過去

2017.03.06

 

無料試し読みは、対応端末のリンク先で「声なきものの唄」と検索すると読めます。

Handyコミックの無料試し読みへ(スマホ版)

BookLiveの無料試し読みへ(スマホ・PC共通)

 

「声なきものの唄」9話のネタバレ

最近、廓に暮らす娼妓たちの間で話題となっている噂がある。

それは、娼妓たちに「おそまつ楼」とも呼ばれている「松ヶ枝楼」に出るという幽霊の噂。

 

娼妓となって日の浅いチヌは、先輩娼妓たちから噂を聞く。

それは、子供の霊が出るというもので、見世に来た客も目撃しているらしい。

松ヶ枝楼だったら、それも仕方ないと笑う先輩娼妓たち。

なぜなら松ヶ枝楼は、娼妓たちへの待遇があまりにも悪かった。

 

娼妓たちはろくな食事も食べられず、襤褸い着物を、どうにか繕い誤魔化し着ている。

さらには、身籠った娼妓たちは医者の手を借りずに子供を堕胎させられ、翌日には客の相手。

水子は供養もせず、楼主が裏庭に埋めるのだ。

 

松ヶ枝楼の娼妓たちは、見世に出る幽霊は堕ろした子供だろうと噂する。

その中で、一枝という娼妓は、今回の幽霊騒ぎに胸中穏やかではいられなかった。

 

一枝は、幼い頃に養父母に引き取られ、その息子の相手をさせられていた。

だが、その息子の縁談話が進むと、一枝はお払い箱になり、結婚費用のために売られることに。

そして売られた先は、おそまつ楼と揶揄される松ヶ枝楼。

どうして自分ばかりこのような不幸な目に遭うのか。

 

そんなある日、松ヶ枝楼の裏庭で下女の代わりに掃除をしていたところ、チヌが訪ねてくる。

チヌは若いながらも、廓で随一と評判の東陽楼の二枚目である千鳥だ。

しかし、その容姿は特別秀でているわけでもなく、まだあどけなさの残る少女。

 

一枝は、そんなチヌに、妬ましく思う。

なぜ、あの少女ばかり幸せなのか。

 

しかし、チヌは一枝のそんな心を知らず、親切に接してくる。

寝不足と栄養不足で倒れた一枝に、わざわざ薬を届けてくれ、差し入れを持ってきたりする。

だが、妬む気持ちを抱える一枝は、自分の幸せを見せびらかしたいのか、と感じてしまう。

 

そのため、一枝はチヌの同情心を誘い、着物や簪までねだるように。

その度に溜飲を下げる一枝だが、幽霊騒ぎはさらに深刻化。

一枝にまとわりつくように、一枝の前に子供の幽霊が現れるのだ。

 

お陰で仕事にも支障が出て、一枝は楼主にきつい仕置きをされる。

自分の不憫ばかりを嘆く一枝だったが、悟ってしまう。

この子供の幽霊は、自分の腹にいる子なのだと。

 

耐え切れなくなった一枝は、船着き場から死角を選び、海に入る。

足抜けをするためではなく、子供を堕ろすためだ。

 

すると、そこへチヌが現れる。

一枝を助けようと、自分まで海に入ろうとするチヌ。

そんなチヌに、思わず怒りが爆発する一枝。

 

しかし、一枝は足を滑らし、溺れそうに。

慌てて助けようとするチヌもまた海に沈んでしまう。

そんな2人を助けたのは、東陽楼の雇い人である栄太だった。

 

東陽楼に運び込まれ、チヌに看病される一枝。

そこで一枝は、チヌもまた、不幸な身の上だったことを知る。

チヌは、死んだ両親と会いたいと思い、幽霊の話を聞きたかったのだと。

 

一枝は己を不幸だと嘆き、妬んでばかりいた自分を情けなく思うように。

そして一枝は、自分は子供を産んで育てたいから、足抜けを考えていると告げる。

一枝の告白に、驚愕するも、最後には励まし、応援の言葉をかけるチヌ。

 

すると一枝は、初めてチヌへ心からの笑顔を見せる。

他の娼妓を憂い、涙を流してくれるチヌと出会えたのだから、自分は運が良いと。

 

けれど、一枝が去って行った後、松ヶ枝楼の娼妓が海に身投げをしたと騒ぎに。

その騒ぎの数日後、東陽楼のチヌへ、預かりものをしたと巡礼のお坊さんがやって来る。

伊丹で出会った若い女性から預かったという包みの中にあったのは、チヌの簪だった。

 

もっと詳しい内容は、ぜひ、本編をチェックしてみてください。

Handyコミックで読む(スマホ版)

BookLiveで読む(スマホ・PC共通)

 

「声なきものの唄」9話を読んだ感想

切なくもむごい世を生きる娼妓たち。

主人公のチヌちゃんもまた、望まない過酷な世を生きています。

けれど、チヌちゃんには、救いの主である若様の存在がありました。

 

お陰で、運よく過ごせていることもあります。

今回は、それをまざまざと感じさせてくれる話でした。

 

作中のチヌちゃんも言っていましたが、若様がいなければ自分も同じ境遇に遭っていた、と。

若様のお気に入りだったことで、東陽楼という格式が高く待遇の良い娼館に売られました。

けれど、そうでなければ、一枝と同じ境遇だったかもしれない。

 

そんなチヌを心配し、説教をする栄太くん。

チヌちゃんの気持ちも分かるけれど、そこを済まなそうに思う必要はないのだ、と。

お陰で途中、チヌちゃんとは喧嘩をしてしまいますが、やはり放っておけないようで。

 

さらに、面白かったのが、チヌちゃんと喧嘩できる栄太を気にしているような若様の言葉。

とっても意味深長なのですが、これは、嫉妬なのでしょうか。

本当に、この若様の心が謎で読めません。

 

回を重ねるごとに、登場人物たちの心情やその変化が見えてくるので、とても楽しいです。

チヌちゃんをはじめとして、美緒ちゃんや若様、栄太くんが、この先どうなっていくのか。

彼女たちが迎える結末が気になり、最後まで見守りたくなる作品です。

 

無料試し読みは、対応端末のリンク先で「声なきものの唄」と検索すると読めます。

Handyコミックで読む(スマホ版)

BookLiveで読む(スマホ・PC共通)

 

次の話は下のリンクから。

「声なきものの唄」10話のネタバレと感想!チヌの災難はまだまだ続く

2017.03.08

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

本屋に貢ぎ続けて数十年。漫画はジャンル、年代問わず気になれば衝動的にシリーズまとめ買い。特に歴史モノや現代・ハイファンタジー、アクション系を好みます。かと思えば恋愛モノやほのぼの系・ホラーも読む雑食主義です。