「酔うと化け物になる父がつらい」結末のネタバレと感想!話がツラすぎる

普段は無口で大人しいが、酒を飲むと豹変する父。

新興宗教の信者である母と、3つ下の妹。

 

こんな自分の家族や家庭が普通だと思っていた。

見ないふりしても、確実に崩壊していく家族。

作者自身が綴るノンフィクションエッセイの内容をネタバレしていきます。

 

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「酔うと化け物になる父がつらい」結末のネタバレ

作者が中学2年生のときに起きた母の自殺

物心ついた頃の記憶として、一番古いものは、酔っぱらいの父親。

普段は無口で大人しい父が、酒を飲むと別人になってしまうのだ。

 

弱いくせに、誘われるまま飲む。

すると、もう止められない。

暴力は振るわないし、罵倒されるわけでもない。

 

けれど、した約束が守られることや、楽しい団欒の時間が叶うこともない。

もう飲まないで、という言葉だけが溢れてくる。

それでも、それが叶えられることもない。

 

呆れと諦めから、次第に父親へ期待しなくなっていく作者と妹。

母親に任せて、自分たちはさっさと部屋に引っ込んでしまう。

そうやって、干渉しないように、目を背けて逃げて来た。

 

けれど、自分たちなんかよりも、母親の方が限界だったのだ。

ある日、家を出ると書置きして出て行った母親。

やっとかかってきた電話に泣きつく作者。

すると、何事もなく帰って来てくれた。

 

安堵した作者と妹。

これからは、ちゃんと母親を助けよう。

そう思っていた矢先、その3ヶ月後に、母親は首をつってしまった。

 

作者が描く作品の雰囲気が、結構淡々としているせいか、そこまで殺伐とはしない。

それなのに、あまりにショッキングな流れ。

 

きっと、この時の作者自身、本当につらかったはず。

それなのに、どこか心を他に置いてきてしまっているかのような描かれ方で。

それが余計に、つらい哀しさをひしひしと感じさせるのです。

 

マザコンで極度の束縛&DV彼氏とのお付き合いのシーンに関して

母親の死後、父が酒をやめたのは1ヶ月。

そんな父親に対して呆れてもいたが、最初は優しく接していた。

けれど、次第に報われることもない日々に、作者の心は思考は停止する。

 

そして、友人に紹介されて出会った彼氏。

この彼氏がまた最悪のクズでした。

度を越した束縛、そしてDV。

マザコンで優先順位の一番は母親。

 

しかし、作者の心は止まって何も感じない。

そんなある日、妹に彼氏に殴られているのだろうと指摘される。

そして、そんな人を義兄とは呼びたくないと泣かれてしまう。

 

考えないように、見ないように、ちょっと逃げていただけ。

それがいつの間にか、大切な人を傷つけていたことに気づいた作者。

 

もう逃げない。

そして、恐怖を感じながらも、なんとかクズ男と別れることができた作者。

 

大嫌いな父親を襲う病魔

逃げないようにすると、どうしても父親のことがむかついてしまう。

そしてある日、罵倒しながら、思わず叩いてしまった。

それでも、父親は何も言わない。

 

昔から、作者に対し、何も言わなかった父親。

いつも変わらず明るい妹。

そんな妹が、間に入って止めてくれる。

妹の存在だけが救いだった。

 

そして、父と共に行った病院で聞かされたのは、余命半年。

その事実に愕然とする作者。

父親は小さな会社を経営していた。

開いてみれば、負債だらけ。

 

一体、こんな大金を誰が返すのか。

そしてまた、病床にいる父親に対し、罵倒してしまう。

 

余命僅かだと言う父親に対し、長く生きて欲しいと願えない自分。

父親よりも、お金の心配をしてしまう自分。

化け物なのは、自分なのではないか。

 

助けを求めても無駄だと思っていた。

それなのに気づけば、優しい言葉や対応をしてくれる人はそばにいた。

当たり前のように、助けてくれる人たち。

心を開かなかったのは、人との距離がわからなくなっていたのは自分だった。

 

このときの作者の心を想像するだけで、とても哀しい。

やせ細っていく父親と、罵声を浴びせることをやめられない自分。

そして、幾度かの入退院を繰り返し、再び退院するという前日、父親が亡くなってしまう。

 

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「酔うと化け物になる父がつらい」結末まで読んだ感想のまとめ

読み終わったあとに襲ってくる哀しさは、本当に切ない。

作者の心の葛藤や、日々のつらさ。

本当に色々な感情が入り混じって、本当につらかったことでしょう。

 

表題には、化け物になる父親がつらいとありますが、父親のことだけではないのです。

もちろん、元凶は父親にあるのでしょうが、それによって感情がかき回されるつらさ。

 

明るいと、救いでもあった妹さえ、本当は色々なものを感じていた。

そんなことさえも感じられる余裕がなくなってしまう。

 

そして、自分を責める作者。

母親のことも、父親のことも、自分が至らなかったのではないかと。

 

つらかったね、と言ってしまえば一言です。

けれど、きっとそんな軽い話じゃなくて、もっと根深く哀しいこと。

思い出せば、いい思い出もあった。

けれど、だからといって許せない。

 

父親を責めずにはいられない部分と、それでも嫌いになれない部分。

その葛藤に読んでいるこちらが引き裂かれそうになりました。

 

あの病床でのやり取りは特にやられました。

荷物を運ぼうとした作者に、ベッドの上で動けない父親が声をかけます。

父親は寝たきりのくせに、重たいだろうからお父さんがやるよと言うのです。

 

ああ、どうして嫌いにならせてくれないのか。

きっと、ひどいだけなら嫌いになれて楽だったはずなのです。

なんて残酷なのだろうと。

読んでいる最中もそうですが、読了感はとても切なさが残るお話でした。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

本屋に貢ぎ続けて数十年。漫画はジャンル、年代問わず気になれば衝動的にシリーズまとめ買い。特に歴史モノや現代・ハイファンタジー、アクション系を好みます。かと思えば恋愛モノやほのぼの系・ホラーも読む雑食主義です。