「亜獣譚」2巻(14話~17話)のネタバレと感想!物語がやっと動き出した

害獣病という気病が蔓延する世界。

そして、その害獣を駆除する害獣駆除兵。

 

ソウとの約束を守り、チルを保護したアキミア。

しかし、チルはソウが自分のためにアキミアと体の関係を結んだことを知り、激怒。

アキミアへの敵意をむき出しにする。

 

害獣と害獣病、そして、先天的に害獣病を患い生まれたヴィエドゴニャ。

個々に抱える思いと感情が錯綜しながら展開する物語をネタバレしていきます。

 

前回までの内容は、下の記事からチェックしていただけます。

「亜獣譚」2巻(10話~13話)のネタバレと感想!散らばったピースはまだハマらず

2017.11.08

 

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「亜獣譚」2巻(14話~17話)のネタバレ

14話「恋」と「見てはいけないユメ」

ここの話では、ソウとアキミアが体を結んだ後の話が描かれています。

木の上で、体を結んだ後、アキミアはソウへ告白しました。

 

自分が「ヴィエドゴニャ」であることを。

先天的に害獣病を患うヴィエドゴニャ。

体内には害獣病のウイルスを保有しています。

 

つまり、体を重ねたソウへも、その病が伝染しているかもしれないということ。

なぜ、このタイミングなのか。

もっといくらでも告白するタイミングはあったはず。

 

混乱するソウですが、頭の整理をしたいと語り出します。

自分は昨日、出会った人に恋をしたのだと。

けれど、向けられたものは、感じたものがすべて偽りのものだった。

 

そこでソウがアキミアへ告げたのは、アキミア自身はわざと罪を犯したのではないかと。

アキミアは、ソウに嫌われたいから、憎まれて殺されたいから。

自分は殺されることでしか赦されない存在である。

 

だから、殺してほしいと、憎まれるために、ソウを貶めた。

ソウの言葉に、アキミアは嬉しそうによく分かるのですね、と返します。

自分の弟のことはよく分かっていないのに、と。

 

どういうことかと問うソウへ、アキミアは横たわる自分の隣へ誘います。

ここへ入ってくれたら、教えてあげるということです。

固まるソウに、そこで冗談だと返そうとしたアキミア。

 

けれど、ソウは、アキミアの上に跨り、了承するのです。

そして、その流れのまま、次話の「見てはいけないユメ」に続きます。

自分の欲望や、恋をしてしまった感情。

 

それをどうやら罪深く感じているようで、自分自身で自分を責めるソウ。

本当は、アキミアに求められたかった。

好きな人と体を重ねることに幸せを感じてしまった。

そんな自分が許せないのに、心は求めてしまう。

 

恋する乙女の葛藤という感じです。

しかし、相手はあの狂気の変態アキミア。

どうも、悪い男に捕まってしまった優等生の女の子、みたいな感じがしてしまうのです。

 

15話「心の墓場」について

姉のソウが恋とその恋への罪深さにん悩んでいる頃。

弟のチルは、友人であったエンリと再会します。

独房に入れられるチル。

 

そこへ訪ねてきたエンリ。

エンリはチルに1巻で殺されそうになりました。

それは、エンリがチルの友達であった害獣を殺そうとしたから。

 

それでも、エンリはチルに会いにきました。

謝りたかったのだと。

けれど、エンリは許さなくていいと言います。

 

もし、自分の親をチルが殺そうとしていたとして。

その後になって謝ってきても、絶対に許せないだろうと。

それでも、ただ自分は謝りたかったと。

 

チルの抱えるものを理解できなかった自分を責めてきたのです。

もう本当にエンリはいい子です。

そのエンリの優しさに、チルは涙します。

 

ありがとう、と。

そして、それでも、チルはエンリに請うのです。

自分が抱えているものは、話せない。

 

なぜなら、それを話すことで同情だけではなく、それ以上の苦しみを背負うことにもなる。

ここでチルは例え話として、教師に毎日犯されていたとしたら、と話します。

エンリもまた、それがチルに起きていた事実だと分かってしまいます。

 

確かにチルは罪を犯しました。

そうやって隠すことで、チルは、そんな自分を自分自身で殺したのです。

隠し事を話すことは、自分を埋めた墓を暴くようなこと。

 

だから、掘り起こして欲しくはないのだと切に訴えるチル。

そして、エンリもまた、どうして近くにいたのに気づかなかったのか。

チルが苦しんでいるその同じ時に、自分だけが平穏な日々を過ごせていたのか。

 

最後に、チルは友達からの願いだと、エンリへ頼みます。

このことは、誰にも、姉のソウにも言わないでくれ、と。

そしてエンリもまた、友達として約束すると返すのです。

 

すると、その言葉に嬉しさを感じたチルはさらに続けます。

アキミアを信用するな、あいつは姉さんを、とソウとの間に起きたことを告げます。

 

16話「長い一日①」について

チルから話を聞いたエンリが、怒りのままアキミアの元へ話を聞きに行っている頃。

チルの元へは、ソウ来ていました。

最初は和やかにしていた雰囲気。

 

けれど、チルの口から出た言葉でそれは一変します。

もう自分は帰って来た。

だから、ソウはあの男に自分の体を売らなくて良いのだと。

今のうちに早くあの男から逃げろ、と告げるのです。

 

そこでソウは、チルがアキミアとのことを知っていることを悟ります。

もしや、チルが自分のせいだと責めているのかと思ったソウ。

だから慌てて否定したのです。

 

ソウ自身が、アキミアのそばにいたいから一緒にいるということを。

その途端、チルは嘔吐してしまいます。

自分がおかしいのか、自分だけがひとり、理解されないのかと。

 

17話「長い一日②」について

チルの様子の異変に、ソウは慌ててアキミアの元へ。

ソウは、弟に何があったのか教えてほしいとアキミアに頼みます。

しかし、アキミアは本人に聞いてくださいと答えます。

 

ただ言えるのは、虫歯ができるくら嘔吐をし続ける日々を過ごしていたのだろうと。

その事実を知り、愕然とするソウ。

その頃、一人になったチルは、自身の中の獣と対峙していた。

 

姉もエンリも優しいが、所詮は自分を分かってくれない。

エンリがソウを好きになっても、ソウがアキミアを好きになっても罪にならない。

チル一人だけが罪人なのだと。

 

そんな世界から出よう、と獣は囁きます。

そして、そのすべも具体的に語りかけるのです。

チルは髪が切りたいと、ソウを呼び出しました。

 

ソウもまた、さっきは出て行ってしまってごめんと謝ります。

ソウに髪を切ってもらいながら、チルは獣の囁きを思い返していました。

そして、口では自分が害獣と婚前交渉をもったことを告白。

 

すると、ソウはチルを後ろから抱きしめます。

奇遇だね、お互いに森でお嫁とお婿に行っていたのだね、と。

そして、よく頑張ったね、と優しく包み込むのです。

 

今度はチルが愕然とします。

それなら、もっと早くにソウへ言っていれば、自分はこんなことをしなくてよかったのに。

そして、チルの中の獣が叫びます。

 

今だ、振り下ろせ、と。

今しか、ここから、この世界から出るチャンスはないのだ。

同時刻、隊長自らが同行して病院への強制収容されつつあったアキミア。

 

しかし、その道の途中、乗車する車の中で聞いた害獣の鳴き声。

それが発情期のものだと運転手に聞いたアキミアは、嫌な予感がします。

以前聞いた、チルの異常な叫び声。

 

そして、そのチルがいる駐屯地の方向から聞こえて来た害獣の鳴き声。

もっと絵柄、小回り、セリフまでさらに楽しみたいと感じた方。

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「亜獣譚」2巻(14話~17話)を読んだ感想総括

今回の14話から17話で、ソウとチルの内情が色々分かってきました。

隠していることや抱えていることを話すこと。

それは、解放でもあるが、同時に傷を負うことにもなる場合がある。

 

一番分かってほしい人にこそ言えない苦しみ。

常識とか、倫理観とか人それぞれですからね。

個々の人をちゃんと理解する、ということがどれほど難しいのか。

 

何より、自分自身が一番自分を責めてしまっている辛さ。

確かに、この作品は物語という以上、害獣や害獣病という設定や展開があります。

 

しかし、読み進めれば進めるほど、奥深い作品です。

人の内なるものや、個と他の隔たりの深さを実感させてくれるのです。

登場人物同士の会話の言葉には、一々考えさせられてしまいます。

 

本編としては、動きが見えるところで2巻が終了。

本当に気になる場所で止められてしまいました。

 

この先がどうなるのか。

チルやソウは、そして、アキミアはどう動いていくのか。

これからも目が離せません。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

本屋に貢ぎ続けて数十年。漫画はジャンル、年代問わず気になれば衝動的にシリーズまとめ買い。特に歴史モノや現代・ハイファンタジー、アクション系を好みます。かと思えば恋愛モノやほのぼの系・ホラーも読む雑食主義です。