「失恋専門」のネタバレと感想です。
収録作品数は少なめの3作品となっています。
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「失恋専門」のネタバレ
主人公の史は常に何かを叶えようとした時に願掛けをします。
受験では漫画を、就活中は映画を、そして今は酒を・・・。
そんな欲と戦い続けるM気質を持つ史が、なぜお酒を断っているのか。
それは、大学時代に片思いをしていた友達の晃のことが振りきれないから。
1年前の卒業の時に告白したものの、晃は数日前に彼女が出来てしまっていたのです。
だから、間が悪いというかバツが悪い感じで、仕方なく友達ポジションに収まることに。
以降、何かと晃から彼女に関しての相談を受ける日々が続いていたのです。
そして、今日もその相談を受けた帰り。
いつものバーのマスターに愚痴る日々が始まりました。
もう叶うことのない片思いとはいえ、やはり募るものがあるのでツライことツライこと。
マスターからも「バカね~」と言われてしまいます。
そんな話をしていて、割り込んできたのが会社の同期である東郷一志。
面白い話だから「協力してやる」と言わんばかりの東郷。
(勝手に)協力することとなり、彼氏の「フリ」まですることが流れで決定。
そんな子供っぽい意地悪な一面を持つ東郷は、実は史に対して・・・というお話。
他2作品を収録しています。
2話目は、失恋専門は非モテ女子とモテ男の話。
3話目は、不倫のお話となっています。
3話目はラストにビックリしてしまうかもしれません。
詳しい詳細は、あなた自身で読んで楽しんみてください。
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読んだ感想について
1話目は完全な小学生サラリーマンです。
少女漫画の読み切りでよく見られるパターンですね。
男性に付随する属性が、仕事が出来るとか、表面が良いとか色々パターンがあるアレです。
2話目は、男の視点で読む場合は泣けてきてしまいます。
いやー、まだダメなのかーと思っちゃて。
それでも折れない彼は素晴らしい、素敵です。
ラストシーンも女性であれば、羨ましいという言葉しか出てきませんよ。
3話目に関しては、不倫=悪という固定図式の人には受け付けないかな、と思います。
もちろん、不倫自体は倫理観からすれば、許されるものではありませんけど。
人には人それぞれの事情がある、ということを描いてくれていました。
注目すべき点は言葉選びでしたね。
3作の中では一番良い意味でも、悪い意味でもまとまりが良かったと思います。
同作者のその他の作品は、コチラからどうぞ。
まとめ
尾崎衣良さんらしいシーンもいくつか散りばめつつ、意外な一面を楽しむことが出来ました。
相変わらず安定していて、良い作者だなーと改めて感じましたね。
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