「尖った月-保護司・朱音の観察ファイル-」のあらすじとネタバレ。
また、読んだ感想も載せてあります。
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「尖った月-保護司・朱音の観察ファイル-」のネタバレ
話の主題は軽犯罪~重犯罪を起こした少年たちの事情に迫る作品です。
犯罪を犯した少年たちのバックボーンを描きつつ、主人公の朱音の過去も徐々に描かれていきます。
主人公の朱音は結婚して、子供もいました。
しかし、子供は死んでしまったのです。
その死んだ子供の前で、毎日手を合わせるのが日課となっています。
今日も、朱音は仕事へ。
内容は、強姦をした時に見張り役としていたため、一緒に逮捕。
保護観察中は問題も無く過ごしたものの、その後に軽犯罪を数度繰り返したので少年院へ。
半年の間、何も問題を起こさなかったため模範囚として認められ、仮出所。
無事に仕事にも就いて働き始めたのですが・・・。
いつしか、徐々に仕事を休みがちになるという電話が母親からありました。
その真相を確かめるために彼に接触した朱音。
彼は、やっていない。
誰もオレのことを信じてくれない。
そのように心の闇を持ち、人との会話を閉ざしてしまっていたのです。
そして、彼はまた過ちを繰り返そうとしていた、その時・・・!
少年たちの深い闇を覗ける作品となっています。
少年だけではなく、同世代の少女たちにも通じるものがあるでしょう。
ぜひ本編に目を通して、この深い闇に触れてみてください。
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感想について
自分は犯罪に巻き込まれたり、巻き込んだり、犯したことはありません。
でも、作中に出てくるような母親に一方的に責められるような立場には、何度か立たされました。
子供がやっていない、と言っても親はやった前提で話を進めるんですよね。
子供よりも、目の前の面倒事を如何に穏便に済ませるか、と考えるから。
それを何度かされているので、徐々に年齢を重ねた時には、信頼しなくなっていました。
作中に出てくる少年たちも、同じような感じです。
表面上はニコニコと装ったり、普通に見えますが裏では全く信用していません。
一度でも裏切られたという思いは、そう簡単に消せないからです。
いつか、自分にも子供が出来る時が来ると思いますが、こうはならないようにしよう。
と、思えるような良い作品だったと思います。
まとめ
心を抉られるような内容もあります。
読む際は、心して読むようにしてください。
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