「悪女の一生~花守りの家~」のネタバレです。
読んだ感想についてもあります。
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「悪女の一生~花守りの家~」のネタバレ
大地主がいる村の祝い事。
そこに、主人公の未散も来ていました。
この祝い事では、1人の少女が紹介されます。
息子の忘れ形見出る「綾乃」というお嬢様です。
透き通るような肌で、見るものを魅了する少女でした。
14~16歳になると、村の少女たちはホン姉妹選びに参加できます。
無数にあるワラを引き、1本にい繋がっていた相手とは生涯にわたって助け合うこととなる。
(乙嫁語りの7巻にも出てきたアレです)
未散は見事、地主の跡取りになるであろう綾乃とホン姉妹として結ばれたのでした。
ある日、綾乃の実家に行った時にオコト様と呼ばれる一番偉い人に謁見することに。
そこで、未散は自覚したのです。
自分たちは、生まれてから死ぬまで、この人達の下僕なのだろう、と。
そして、その楽しい日々は、そう長くは続きませんでした。
綾乃は血の繋がっている叔父に夜な夜な抱かれていたのです。
さらに、綾乃は叔父の子も身籠っていました。
しかし、この身籠っていた子は、未散の目の前で流産してしまうこととなります。
こうして、普通の家庭の子と大地主の家の子の愛憎劇が幕を開けたのでした。
生々しい表現も含まれていますが、目を背けられない魅力があります。
本編に目を通すことで、それらを堪能してみてください。
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感想について
表現が柔らかくなれば、今では無くなってしまったフジの昼ドラで放送できたでしょう。
ちなみに、「悪女の一生~花守りの家~」は1世代ではなく、2世代に渡って繰り広げられるドラマです。
彼女たちの子供も登場するため、読む内に時の流れというものを実感させてくれる話の作りとなっています。
もし、世代を跨ぐような作品が好きな方であれば、ハマること間違い無しでしょう。
注目すべきは、作中の複雑な家族関係です。
もしかしたら、大人の要らぬ配慮がこの悲劇を生んだのかも、とも思えます。
しかし、あのホン姉妹に選ばれた時点で、こうなることは運命だったのかもしれない。
そんな風に上手いこと思わせてくれる作者の展開の上手さは、見事の一言。
最後になりますが、読み進めて気に入ったキャラは未散の幼馴染である数馬です。
気心知れた幼馴染とはいえ、そこまでするのか、と。
この時代の男気溢れる良い男となっていますので、必見ですよ。
まとめ
家族の苦悩をサスペンス仕立てで描いた作品。
有りがちな悲劇一辺倒ではなく、最後には光もきちんと指すようにされています。
古い絵柄ですが、楽しめる作品でしたね。
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