「女衒夜話」のネタバレです。
読んだ感想についてもあります。
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「女衒夜話」のネタバレ
時代は、戦争に負けて何もかもを失った時代。
女を売る仕事をしているキリオ。
彼は、今日も女を売って金を手に入れていた。
キリオは行きつけのバーでボーイのシロを女だと見抜いて連れ帰る。
シロはせっかくの仕事にありついたのに、パーにされてしまいます。
そして、キリオに聞かれたため、自らの出生をつらつらと語っていくのです。
彼女には、過去がありません。
覚えているのは、焼け跡に1人で立っていたことだけ。
男と偽ったのは、仕事にありつきたかったから。
シロの話を聞いて、キリオは女としてシロを育て上げることを決意しました。
記憶は無いながらも日常生活も行え、文字も読めるシロ。
また、彼女はもう1つの能力があり、なぜか指圧も上手かったのでした。
そして、時が経ちシロもキリオが売れると思えるくらいに美しく成長。
シロの美しさと指圧に金持ちの老人が目をつけました。
シロを育てたキリオ、シロを拾った場末のマスター。
2人の男と、1人の女の数奇な運命が徐々に回り始めたのでした。
女性の物語でありますが、男臭い。
この臭いは、ぜひ本編に目を通して味わってみてください。
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結末についてと読んだ感想
1人の女を守れるようになりたかった男。
後悔という感情を知ってしまった男。
そして、生き残り逞しく行きざる得ない女。
それが結末です。
さて、感想に移りましょう。
とにかく男臭いストーリーが素晴らしい。
これが少女・女性漫画の範疇であることに驚きます。
ジャンル間違えてないか、と思っても大丈夫。
合っています。
キリオと裕也(バーのマスター)の関係は、まさに男の絆であり宿命的とも言えるものでしょう。
男というのはなんてロマンチストなんだろう、と思うことでしょう。
そして、きっと生まれた時代さえ違い、職業も後ろ暗いものでなければ、彼ら2人は生涯の友になり得た。
このように思わずにいられません。
読み終わったあとに、私の心の中には悲しみと同時に快感にも近い感情が得られました。
もちろん、この作品の結末は辛いのですが、それでもなお素晴らしいと感じさせられたのです。
良き作品に出会えて本当に良かったです。
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まとめ
感想で熱く語りましたが、読んで損をしない作品でした。
男の物語が好きな人は、確実に虜になるでしょうね。
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