「命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~」のあらすじとネタバレです。
読んだ感想もあります。
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「命の足あと」のあらすじ
母の遠縁が亡くなった。
電話で急に知らされた突如降って湧いたような話。
誰とも知らない人の孤独死の現場と遺品整理をしなければならないことに腹を立てていた。
しかし、これらを経験したことによって、主人公の森内の心の中には興味が湧いていたいのだ。
そして、彼女は足を踏み入れた。
人の生きた証を消す仕事を糧とする世界に。
ネタバレについて
話の流れとしては、1話~数話完結型となっています。
全ての話で人が死んだことが関連しているお話です。
中には、最初の主人公のように孤独死を遂げた後の姿などもあります。
また、主人公の勤める会社はスイーパーとしての仕事も請け負っており、かなり過酷です。
例えば、孤独死した人が床で死んでいた場合は、床のフローリングを外し掃除してフローリングの貼り直しを行ったり。
また、遺品を遺族に渡したりするのですが、拒否されてしまった場合の処理なども起こってないます。
仕事で請け負っているわけですから、私情も挟むことは許されません。
そのようなことに悩みながらも、死について考え、人として成長していく物語となっています。
重苦しいテーマですが、ぜひ本編に目を通してみてください。
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読んだ感想について
スイーパーの話は、別の作品で詳しく取り上げられていますね。
こちらのほうが、より詳しいスイーパーの仕事ぶりが分かります。
本編の話としては、かなりリアルに描いています。
実際、私も祖父の遺品整理をしていることを思い出させられました。
ただ、こういった仕事を糧にしている人たちがいるということは、この本で初めて知らされた形です。
でも、こういう人たちこそが今の一人暮らしで住む人が多い時代には、必要なのかもしれませんよね。
そして、何よりも自分もいつかこうなる。
そのようなことを考えさせられました。
その時がいつくるかは、分かりませんが来た時のために準備は常にしておいても損はないのかもしれません。
残された遺族に対しての負担が出来る限り軽くなるように、ね。
同時に、「人の生は何を成したかで決まる」というような言葉を思い出しました。
自分の生きた証として、物を残すか、思い出を残すか。
それとも業績を残すのか。
改めて、これらを考えさせられることとなり、私にとっては良き作品の1つとなりましたね。
まとめ
というように、良い所ばかりなのですが、1つだけ欠点が。
実は顔の書き方が同じなので、表情の動きが乏しいこと。
内容がいいだけに勿体無いなぁ、と思いました。
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