「キオクカプセル お兄ちゃんと、もういちど。」のネタバレです。
感想についても載せてあります。
[AD1]
「キオクカプセル お兄ちゃんと、もういちど。」のネタバレ
2日間、病室で静かに眠り続けていた少女・まゆ。
彼女は2日間の眠っている間に2年間の記憶を失ってしまった。
父は丁度2年前に再婚をしており、その時に増えた家族のことが分からなくなってしまっていたのだ。
義兄として、恋人としても愛し合っていた奏のことさえも。
とはいえ、目立った外傷もなく無事に帰宅の途につけることに。
そして、いつもと変わらない生活が始まった・・・のだが。
まず勉強が開始しなければいけないことに絶望。
中2なのに、高1の勉強をしなければいけないとか、無理にも程があります。
また、中身は中学生のためやや無自覚な面が強くなり、奏は自分の性欲を我慢できません。
実際、記憶を失う前は、体を求め合っていたの仲なので男の子にとってはつらい状況です。
それこそ、この年代の男の子は「彼女ができる=即えっち」というような考えに侵されています。
性欲が漲るのも、一番成長期に入っているので仕方ありませんね。
そんな邪な欲望も抱えつつ、記憶の失ったまゆを支える奏くんには、称賛の声を惜しまず贈りたいと思います。
でも、キスしていますけれどね、もう。
物語は、徐々にまゆの記憶を取り戻していくのが大筋の流れ。
その中で、奏くんに惹かれた理由や、記憶を失う前に感じてしまった絶望的なことなどを徐々に思い出していく形となります。
それらの詳しい内容は、ぜひ本編に目を通して確かめてみてください。
[AD2]
感想について
義理の兄との恋物語となっています。
実兄と違うので、実は結婚できるんですけれど、この年代だと知識も不足しているのでわからないよね、と思いました。
本編の内容の感想としては、奏くんがどこまで欲望を抑えきれるのか、という点に注目したいと思っています。
1巻では、すでに記憶を失ったまゆの唇を奪っています。
恋人である時の記憶のある人で、今は恋人でない状態なのですから、大変でしょう。
作中でも、実際に体を求めて拒否される場面だって挿入されていました。
男心としては複雑でしょうが、まゆの状況を考えると仕方ありませんね。
また、話が変わりますが過去の記憶と今の話の入れ替わりが激しいです。
読んでいて「おや?」と思わされるようなシーンの挿入のされ方もあります。
なので、何度かそういうシーンは前後数ページを読まされてしまうのが、悩みどころでしょう。
全体的な物語としては、ふわっとしていて、1巻が受け入れられるのであれば読み続けられる作品となっています。
まとめ
最終的には、まゆが記憶を取り戻すことになるのは間違いありません。
その時に、「今のまゆ」の記憶と奏と共に過ごした時間は、どうなるのか。
消えてしまうのか、それとも残っているのか。
その辺りの決着の付け方にも注目ですね。
[AD1]