「暁の海を征け」のネタバレです。
最終回などについても触れてあります。
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「暁の海を征け」のあらすじ
時は明治。
男尊女卑が未だに残る時代で、女は男の言うとおりに生きていくべき、とされた時代。
その時代に、生まれた華子という少女が居ました。
彼女には、許嫁がいたものの、ある時に英国人男性のヘンリーと出会うことで大きく運命が変わっていくのでした。
ネタバレについて
明治に入って十数年経った頃のお話となっています。
丁度、日清戦争が起こる少し前の時のお話ですね。
それと共に、生まれが同じ少女である美鈴との交流が描かれます。
主な物語の流れとしては、華子の一生を描いていく形です。
その中で、華子が接していく男や文化、そして女達の醜い嫉妬心を描いているのが印象的な作品でしょう。
例えば、華子と交流のある美鈴は、華子よりも先に妊娠をしました。
しかし、この時に華子が思ったことは、嬉しいと思う気持ち以上に強い負の感情。
そう、妬み、憎しみ、羨ましさ、という感情が溢れかえっていたのです。
さらには、華子とヘンリーの仲が気に食わない人間の策により、スキャンダルをでっち上げあられたりします。
それでも、華子は持ち前のガッツでそれらを、爽快とはいかずも跳ね除けていくのです。
もちろん、女性向け連載でしたので、お約束の不倫や愛人などの話も含まれています。
華子たちに訪れる様々な運命のイタズラに関しては、ぜひ本編に目を通して確かめてみてください。
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読んだ感想など
時代が時代を描いているので、非常に男尊女卑です。
しかし、作品の骨組みとしては、かなり無骨なものとして仕上がっています。
激動の時代を過ごしてきた女が逞しく生きている姿を、見事に描き切った作品と言えましょう。
絵柄が苦手な感じだったので、読み切るか不安でしたが、そんな心配はいりませんでしたね。
むしろ、絵柄を苦手と思って、手に取らないようにしていた自分が恥ずかしいくらいです。
さて、衝撃的なシーンとしては、仇討が行われたことでしょう。
とあるキャラが業を煮やして、旦那をザクーとやっちゃいます。
かなり見応え抜群ですので、ぜひ読む際は期待してみてください。
まとめ
今では全8巻でまとめられているので、非常に読み応えがある作品となっています。
最後の結末こそ、少し物哀しいものですが、運命的な出会いと激動の時代だったので、これはこれで・・・と思います。
沢山の人物たちが織りなす物語を、ぜひ楽しんでください。
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