「地獄のガールフレンド」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「地獄のガールフレンド」のネタバレ
母親、OL、女家主。
どいつもこいつも友達がいない!
そんな女3人が集まって、1つ屋根の下で暮らし始める物語です。
母親の加南は家庭環境が原因で離婚。
「お母さん・・・」と、確かに母親なのですが「お母さん」になりたくなてなった訳じゃないというか。
他人にまでお母さんと言われることに、凄く嫌悪感を持っています。
OLのゆうりは、セカンドバージン&不倫。
仕事も人間関係も上手くいかないから、早く死にたいと思い「寿命が1日でも早く来ること」などという、やはり残念な人。
そして、最後の女家主の奈央。
自分の好きなことだけを好きなだけしていたい女の私生活はメチャクチャ。
仕事はできるのだが、家が汚いことに加えて、股もゆるゆる。
友達もいない、離婚している、不倫している、股がゆるゆるという全く違い星の生き物っぽい3人。
そんな3人の女たち(加南の子供も1人入れて4人)が出会って、考えを共有し、自分の存在意義や価値を見出していこうとするお話。
30代女たち(+子供)のリアルな意見を本編でお楽しみください。
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感想について
「地獄」とあるように修羅場を想像してしまいがちですが、作中では修羅場な場面は一切なし。(後々、巻数が進めば出てくるかも)
修羅場が怒らない理由は、あくまでもお喋りの範疇で収まっているからかもしれません。
また、現実の女性の会話にありがちな「一方的な共感」だけを求めていないことも理由の一つだと考えられますね。
答えが自分の中に出ているのに、答えに関して同意を求めてくる人。
ただ、話してスッキリしたいっていう女性ですね。
男性にもいますけれど。
このような人に当るシーンが無くて、必ずお互いに争いのない意見を言い合って、腑に落ちる場所を探しているんです。
これが出来る理由として、彼女たち3人に「友達がいない」という共通項があるのが要因でしょう。
もし、彼女たちの誰かに友達がいたら「待って、待って、そうじゃないよ」とか言う絵が浮かび上がります。
加えて、3人の活動時間がそれぞれバラバラなのも、作中で良い関係を築ける要因の1つだな、と感じましたね。
きっと3人が常に一緒にいた場合は、距離感が縮まりすぎて、嫌な面も見えてきてしまうでしょうから。
作中のスパイスとして「処女厨」の男も登場も大きい。
この男がまた良い味を出しつつ、現実的な意見を言ってくれる所が見所です。
ちなみに、同作者の別作品は、全くの別ベクトルで凄いですよ。
「先生の白い嘘」というので、興味があれば手にとってみてください。
まとめ
作品中の話のタイトルも誰が言ったかっていうのが分かりやすい台詞になっています。
だから、この話はあの人で、この話はこの人なんだ、というように察することができるのも上手い部分でしょう。
タイトルだけじゃ話の内容が一切分かりませんけれどね!
彼女たち3人と年齢の近い女性、もしくはこれから迎えつつある女性は、手にとって共感してみてください。
もちろん、女性の裏側を知ってみたい男性にもオススメですっ☆
毒はないけど、覚悟はしておくように。
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