「ラブファイター!」ネタバレです。
感想も載せてあります。
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『ラブファイター!』の内容ネタバレ。
この物語の主人公は、高校入学したばかりの女子高生、小川奈美。
勉強は苦手ですが、明るく前向きで根性だけはある女の子です。
そんな奈美が病院に担ぎ込まれるほど受験勉強をして、超難関校として名高い私立若宮学園に入った目的は、憧れの人に再会するためでした。
中学校時代、若宮学園中等部の文化祭に遊びに来た奈美を優しく助けてくれた男の子。
その男の子に、あの日言えなかった「ありがとう」を伝えるために、奈美は必死に頑張ってきたのです。
その甲斐あって無事に入学を果たした奈美は、入学式早々憧れの「あの人」を見つけることに成功します。
しかも、偶然知り合うことのできたクラスメイトの石野ますみと、美澄冴子と友達になることもできました。
幸先の良さに、これから楽しくなりそうな学園生活を妄想して心躍る奈美。
奈美が再会を願っていた彼は、秀才ばかりが集う若宮学園で中等部時代から常に学年トップ、入学式でも学年代表を努めるほどの天才でルックスも最上級。
パパラッチや親衛隊も存在するほどの大モテ男、桜木遼でした。
そして、偶然友達と連れだって廊下を通りかかった遼に、再会できたことに逸る心を抑えきれなかった奈美は、いきなり声をかけてしまいます。
そんな奈美を見た遼の友達たちは、奈美が遼へ告白する気だと勘違いして奈美を止めます。
けれど、当の遼には告白前にばっさり「無理。」の一言を返されてしまうのです。
そして奈美は、告白前にも関わらず、遼に振られた100人目の女子という嬉しくない称号を得ることに。
なんと遼は、モテるけれど一切女子になびかない難攻不落の冷血王子として、学園内では有名だったのです。
戸惑い、落ち込む奈美。
そのうえ、あの日の彼と目の前にいる意地の悪い男は、本当に同一人物かと思わせる遼の態度や言動が、更に奈美に追い打ちをかけてくるのです。
何のために自分は死ぬ気で頑張って来たのか、こんな奴のためではないと思った奈美はとうとうブチ切れます。
そしてあろうことか、衆目のある廊下で、「このあたしが、オトしてやる!」と宣言し、遼をオトせなかったら逆立ちで校庭100周することを賭け、恋の闘いを始めることになってしまうのです。
冷静になって後悔しても後の祭り。
翌日から学園内では、奈美と遼の恋の結末の賭けが始まっていて奈美は愕然とします。
そのうえ、遼に近づく女子を排除するという遼の影の親衛隊たちからの嫌がらせが始まってしまうのです。
毎日のように続く嫌がらせにめげそうになりながらも、ふとした瞬間や困ったときに助けてくれる遼に、やはり好きだと感じた奈美は、持ち前の根性と前向きさで頑張ることを決意。
奈美にお年玉貯金全額を賭けたという冴子やマイペースなますみ、遼の友達たちに支えられて奈美は奮闘していきます。
奈美と遼が掛けた恋の結末。
2人が織りなすストーリーの詳細は、ぜひ本編を覗いて確かめてみてください。
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『ラブファイター!』を読んだ感想
好感度最底辺のポジションから、根性と前向きさが取り柄の主人公が周りに支えられて恋に奮闘する恋愛ストーリー。
いわゆる王道の少女マンガです。
読み始めの最初から結末的には予想ができましたが、読み進めていくうちに、どうやってその結末にもっていくのかが気になりました。
何せ恋のお相手は、恋愛にも女子にも興味のない冷血王子。
しかも途中から少しずつ二人の距離が離れていき、遼の心が閉ざされてしまうという、かなり突き放された状況に追い込まれます。
奈美も諦め始めてしまう、そこからの逆転劇。
そのため恋愛ものとしては、あまり恋愛色の濃い場面は少ないです。
けれどその分、遼のふと見せる不器用な優しさに胸キュンできます。
それ以外にも、新聞部のパパラッチや奈美のお父さんがいいキャラをしていて物語をより盛り上げてくれました。
まとめ
藤沢志月先生の『ラブファイター!』は、2巻完結です。
だらけることなく、むしろもっと奈美と遼の二人の恋の話を読みたいと感じさせてくれます。
また、2巻には、番外編や短編、その他、藤沢先生の別作品『ハーレム☆ロッジ』の番外編も収録されています。
ラブコメ好きや、甘すぎない王道少女マンガを読みたい方におススメです。
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