「あのコと一緒」最終回のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「あのコと一緒」最終回のネタバレ
まずは、香澄について少し触れましょう。
実は、もう香澄自体のお話は既に終わっています。
最終回の前、つまり12巻で彼氏との関係を終わらせているんですよね。
詳しい話は省きますが、無事(?)に逃げ出した形です。
さて、ではもう一人のヒロインであるかのりです。
かのりは引っ越しが決定済み。
浩太との遠距離になるのは難しいから、別れよう、と。
大人であれば可能である遠距離な恋愛でも、学生である彼女たちにとっては遠すぎたのです。
お互いに想い合っていることは間違いないのですが、親の都合がそれを許さなかったのでした。
さらに、時は流れて1年後。
かつての2人は再会の約束をしていました。
先に目的の場所へ着いていたのは浩太。
あとは、かのりが来れば・・・。
あれ、あれ、あれ。
かのりが来ませんね。
かのりは、遠くから歯を食いしばって見つめているだけ。
浩太もそれを察していたのか、きっぱりと身を引くのでした。
この時点で、ええええええという感じです。
さらに、この先もかのりに関して少しだけ描写されるんですよ。
この描写が、また妙に生々しいというか、リアルというか。
そんなエグみ満載な話の詳しい流れに関しては、ぜひ本編で確かめてみてください。
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感想について
リアルですね、と苦笑いしちゃいます。
いや、現実に自分もかのりの立場であれば、8割近くはかのりと同じことをする、かな。
1年っていうのは、大人だったら結構あっさりと過ぎる時間です。
でも、高校生の彼らにとっての1年って時間は、自覚が薄いでしょうが長いんですよ。
思い返してみても、大人になったら短いように感じているだけで、当時は無限のような時間を過ごしている錯覚をしていたと思います。
それが高校生の恋愛であれば、間違いなくかのりと浩太のような結末を迎えるのが大半である、と言い張れます。
「あのコと一緒」とは違いますが、「秒速5センチメートル」の2話目の時もそうでした。
昔に付き合いがあった女の子と、徐々に疎遠になっていく主人公。
好きなんだけれど、連絡を取らなくなるんです。
主人公と連絡を取らなくなった女の子はって言うと、別の男の子と登下校をし、付き合い始めるんです。
かのりたちとは違いますが、新しい恋に向けて足を踏み出しているんですよ。
結構、他のレビューとかを流し読みしているとラストの結末に納得出来ない。
というような声を聞きますが、リアルの感覚で言えばかのりの行為はわりと普通にあること。
むしろ、1年後に遠くからでも見守っていたのは律儀に思えます。
読後感が良い悪いって話になってくると、圧倒的に悪いのは否定できませんけれどね。
まとめ
衝撃的とは言いませんが、腑に落ちない人もいるでしょう、この終わり方は。
私は次行こう次って感じの人間なので、これは割りとすんなり受け入れられました。
ただ、ここまで引っ張ってしまったのはミスだったでしょうねー。
結構長めの作品ですので、時間のある時に手にとってみてください。
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