「ペンとチョコレート」結末のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「ペンとチョコレート」結末のネタバレ
打ち切りにもめげずになんとかシリーズ連載を獲得したトワコ。
その担当者である秋元に恋心を自覚しつつありました。
そして、何と言っても印象的なシーンは紙袋のお話。
2人でお互い片方の紙袋を持って歩くのです。
そんなに重くなさそうなものなのに、ですよ?
この時のトワコと秋元は、恋人同士じゃなくて作家と作家を補佐する担当でしかありません。
でも、この時にトワコが考えたのは、自分を担当してくれる秋元は自分にとってある意味「カノジョ」以上の存在なのかも、と感じるんですよ。
普通だったらネガティブに考えて、どうして私はカノジョじゃないんだろう・・・と頭の中でマイナスな方向に考えます。
しかし、トワコはぶっちゃけ連載が続かない地獄を味わっているため、そう簡単にへこたれなかったのです。
むしろ、これは良い事で、秋山の特別であり続けられる、と考えたのでした。
さて、そんなトワコと秋山の恋模様は急展開を迎えます。
何しろ一気に時間が飛ぶのです。
しかも、殆ど一部分しか明示されずに。
そして、最終回はなんと異例の状況からスタート。
主人公であるトワコの独白とか、回想からスタートするのが一般的。
実はここが重要で、トワコのファンの視点で物語が語られていくっていう形が取られるのです。
トワコと秋山はどうなったのか。
また、どういうことがファンの視点で語られていたのか。
詳しい話の内容は、ぜひ本編を覗いて確かめてみてください。
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感想について
まず、皆一生懸命なんですよねー。
そこがなんといっても良い。
ネタバレだけだと恋愛色が強いように感じてしまうかもしれません。
しかし、内容は恋愛よりも仕事色の方が強く描かれています。
絵の雰囲気や恋愛も少し絡んでいて、ほんわかふんわりな雰囲気ですが、売れない漫画家というシビアな側面も鋭く切り込んで行くんですよ。
これは、作者自身の経験もあるのか、やけにリアルでシビアな表現でしたね。
正直、読む方は気楽に読んでいられますけれど、漫画を生み出す方の苦労って凄まじいですよね、絶対に。
ラストに関しては、私は凄く良いと思います。
詳しいことは言えないのですけれども、この視点で描かれる漫画というのは、こうも新鮮に感じるのか。
と思わせてくれました。
あと、私も漫画部屋、欲しいですっ。
同作者の別作品は、コチラからどうぞ。
まとめ
全2巻ながら濃厚な内容に仕上がっています。
ネタバレでも話したように、紙袋の片方ずつお互いが持つシーンは「ペンとチョコレート」の名場面といっても過言じゃないでしょう。
ぜひ、このシーンのためだけにも手に取って読んでみてください。
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