「ゆびのわものがたり」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「ゆびのわものがたり」のネタバレ
タイトル通り「指輪」にまつわるお話が展開されていきます。
1巻は1話完結型でしたが、2巻からは前後編というような形で、より深くより濃く描写されている作品。
話の内容としては、女×男、女×女、男×男というようなカップルの組み合わせがあります。
その中身は、ベタなラブストーリーだったり、不幸なお話であったり。
出会い、別れ、死別など様々なテーマが「指輪」を中心に繰り広げられていきます。
中でも良い意味でも悪い意味でも印象に残るのが、男同士の指輪です。
片方はノンケ、もう片方がゲイのカップルのお話。
しかし、ノンケの相手が結婚するということで別れることに。
そこで、別れたゲイの男は10年後に1個、さらに10年後に1個指輪をプレゼント。
良くも悪くも全2巻中で一番印象に残るお話だと私は思いました。
ちなみに、贈った指輪にもそれぞれ意味があります。
その意味を知ると、思わず唸りたくなってしまうでしょうね。
その他にも、「指輪」にまつわるお話が沢山収録。
足に指輪をハメると違う自分になる女の子や結婚詐欺師のお話。
女の執着の描かれ方が凄いです。
詳しい話の流れについては、ぜひ本編を覗いて確かめてみてください。
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感想について
基本は切ない物語ばかりです。
切ないと言っても、辛いっていう切なさじゃないんですね。
時折、言葉に表しにくいような悲しさってあるじゃないですか。
嬉しいような、悲しいようなっていう狭間にある感情。
あの感情が読んでいる時に、湧き上がってきたんです。
また、「指輪」の意味の描かれ方も多彩なのが特徴。
「指輪=拘束」のように思うのが一般的かもしれませんが、こういった見方もあったのか!と思わせてくれる演出に驚かされましたね。
もちろん、全ての話がハッピーエンド、とはいきません。
だが、それがいい。
(言いたかっただけじゃないですよ)
加えて、あらこのキャラってあの話にいた・・・?というようなオムニバスだからこそ出来るところも、私は楽しめましたね。
漫画の多くって文字を読み絵を楽しみますけれど、同時に楽しむのって難しくて、わりと初回は流し読みに近い形になります。
だけど、それをさせてくれないんです、オムニバス形式っていうのは。
このキャラは見覚えあるけど、どこの話だっけ!
もっと、どこかに描かれていないかな?
なんていうように、隈なく探させたり途中で読み返しをさせてくれるんですよね。
こういう仕掛けがあると、漫画をさらに楽しく読めるので、私は好きですねーオムニバス形式。
まとめ
全ては指輪に始まり、指輪で終わる。
ロマンチックなお話が沢山詰め込まれていて、何度でも読み返したくなる作品です。
全2巻と短くまとまっているので、寝る前などに心を落ち着けたりする睡眠導入剤的に読んでみると良いかもしれません。
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