「僕らの恋は死にいたる病のようで」の最終回のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「僕らの恋は死にいたる病のようで」最終回のネタバレ
紅子が海の真意を疑い始めてしまい、憎みあうことで空を覚えている。
そんな複雑な関係がこの最終回でも続いていきます。
実は、海が紅子に対して「好き」という感情が態度に出てしまう時ありました。
その時の紅子は、もちろん気持ちが揺れに揺れ、認めたくない。
知りたくなかった、あり得ない、というように乱され、混乱させられます。
海を憎みきれない自分がいること。
空は自分だけのものであり続ける。
そのためには、海を憎んで憎んで憎み続けるしかないのに。
それなのに「好き」という感情を出されてしまったら、処理がしきれなくなってしまうのも無理はありません。
こんな2人ですが、最後の最後までお互いに相容れません。
そして、海は紅子の前から姿を消して、10年後に墓の前で再会。
しかし、この時の海の様子が変なのです。
海が口から発した言葉は、紅子が思いもよらない言葉だったのでした。
10年間。
10年間という長い時間で、海は自分自身に対する罰を与えたのです。
誰よりも重く、誰もが想像しない方法を用いて・・・。
決して相容れない2人の切ない思い。
その果てに海が自分へ罰をどのように与えたのか。
そして、最後に海が紅子へ手渡す花。
それらの詳細は、ぜひ単行本を覗いて確かめてみてください。
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感想について
サスペンス風に事が進んでしまうと、物語的なオチはうーん・・・という感じでしたし、これしかありませんでしたね。
ハッピーエンド・・・とは程遠いけれど、バッドエンドでもありません。
だって、誰も死んではいませんからね。
ただ、紅子が幸せなのか不幸なのかっていうと、不幸じゃないか。
と、私は感じています。
詳しい事は伏せますが、何もかもを奪われてしまっているようなものですからね。
紅子のラストって。
長い時間を経て海と再会していますが、その海というのが・・・な状態ですので。
それだけの時間が経てば、憎まずにいられるのでしょうが、それすらさせてもらえない状況なのですから、紅子は。
生き地獄とは、この事を言うんだろう、と思わされます。
実際に、紅子の立場に自分が立たされたら、正気を保っていられるか分かりませんもの。
それくらい、紅子は重いものを背負わされて、生きていかなければいけないのです。
まとめ
オチについて不評も見受けられたのですが、私は結末のオチは歓迎派でした。
こういう後味が悪いというか、心を曇らせるようなラストっていうのは、嫌いじゃない。
ただ、何作も続くと胸焼けするので、甘い物語やスカッとした物語を間に挟みますけれどね。
よーし、胸がスカッとする作品を次は読むぞーっ!
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