「まんが名前のない女たち」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「まんが名前のない女たち」のネタバレ
何人かのAV女優の方々の半生が語られていきます。
最初の人は、結城杏奈という女の子。
小さい頃は8人兄妹で母子家庭で育っていました。
思うように働けない母は、協会の元でお世話になっていたのですが、なにせ8人の大所帯。
行く先々で、あまりいい顔をされていませんでした。
どこへ行っても頭を下げる母親を見たくないがために、杏奈はホームレスという選択を母に提示。
母は、その提示を涙ながらに飲みました。
しばらく経った時に、周囲の善意による援助により家に住め、また杏奈は学校に通うことも出来たのですが・・・。
そこで待ち受けていたのは、彼女にとって悲痛なものだったのです。
イジメ、学校帰りでのレイプ・・・・、そして母が蒸発した旦那から引き継いでいた借金。
杏奈は自分を殺す覚悟をして働くことを決意。
キャバクラ、ファミレスと働き続けたものの、働けども楽になりません。
たまたまキャッチされたイメクラで働き始めたのですが、最終的にはリストカットするまで病むことに。
そこで、紹介されたのがAVという業界。
AVで売れに売れ、波に乗っていた杏奈に悲劇が訪れます。
膣の裂傷と子宮外妊娠。
ただ、母のためだけに働き、自分のプライドも心も捧げた結果。
その結果は、杏奈にとって女性としての機能まで奪っていったのでした。
他にも、それぞれの暗い過去やAVに踏み込んだ様々な理由が、何一つ隠されず語られていきます。
詳しい話の詳細は、ぜひ単行本を覗いて確かめてみてください。
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感想について
職業に貴賎なし、とは言うものの、それは表のお話なだけです。
実際は、AV女優に限らず見下している人ばかりだと、私は感じています。
ファミレスやコンビニ、居酒屋の店員にキツく偉そうに振る舞う人。
ちょっとサービスや不手際があるだけで怒り出す人は、明らかに相手のことを見下している態度を取っています。
そして、もちろんこのような性にまつわる業界に携わる人のことも、ね。
AV女優になる理由っていうのは、沢山あるのは分かります。
正直に私の感想を言えば、AV女優というのは女性として最終手段の稼ぎ方である。
このように思っています。
昨今のように芸能界からAV業界に行く人っていうのが、不思議で不思議でたまりません。
一時のお金のためなのか、それとも今まで自分に投資してくれた事務所に対する借金の返済か。
はたまた、興味本位からなのか。
なんでなんだろう、という疑問が私の中では尽きないんですよね。
人と話していても、良いじゃん可愛い子がたくさん来てくれて、という感じでまとまって流れてしまうし。
だから、漫画であろうと自分の過去を赤裸々に語っている彼女たちの物語は、何とも言えない辛い読後感を味わわざる得ませんでした。
しばらくは、自分の頭の中から彼女たちの生き様が離れないでしょう。
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まとめ
他人がどうこう言えるような話じゃありませんので、深くは突っ込まないようにします。
ただ、もし自分の娘が・・・と思ったら、きっと理解に苦しむことになるのではないか、と考えています。
世のAV女優のお父さんたちは、一体どういう風に娘と接しているんでしょうね。
誰かインタビューしてくれないか。
というように、ふと思い立ちました。
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