「ブラック・ラグーン」2巻のネタバレです。
感想も載せてあります。
その他の巻のネタバレなどは、コチラからどうぞ。
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「ブラック・ラグーン」2巻のネタバレ
ナチスの遺物にまつわる潜水艦捜索から、2巻は始まります。
今回は、ロックとレヴィの2人が組んで動くことに。
その捜索中、ロックとレヴィは互いの価値観の相違から、仲違いしてしまいます。
平和な日本で生きてきたロックと、生まれながらに犯罪を繰り返して生きてきたレヴィ。
どうしたって互いのことを理解するのは無理です。
お陰で噛み合わない2人ですが、ダッチの命令で再び2人で仕事を任されます。
商談交渉で訪れた教会では、銃で脅すレヴィとは反対に、冷静に言葉を尽くすロック。
そんな対照的な2人は、どんどん抉れるように雰囲気を悪くしていきます。
そして、とうとうキレたレヴィ。
普段なら引くロックですが『俺、もう謝らないよ。』と強気に。
売り言葉に買い言葉の応酬が続き、遂にロックがブチ切れ。
『俺がこんなに拘ってんのはな、そんな生き方に気づかせてくれたその女が――俺を切った連中と……同じことを抜かしてやがる。俺にゃそいつが、我慢ならねェ。』という言葉。
一瞬呆気にとられるレヴィですが、お陰で頭が冷えたのか、「お前、どっちの側にいたいんだ?」という質問をしてきます。
『俺が立っているとことにいる。それ以外のどこでもない。』と返すロック。
分かり合えたわけではないかもしれませんが、一歩近づけたのかもしれない2人。
この後、ワトサップに捕まって警察署へ連行さるのですが、この車中でロックとレヴィがシガレットキス。
これが、また良いシーンなんですよねー。
そして、後半からは、本作で1,2を争う人気を誇る「双子編」が開幕。
無邪気な笑顔で残酷に暴れまわる双子。
そのターゲットは、あのバラライカです。
この双子がまた凄い挑発的。
双子たちに部下を殺されて、お冠のバラライカに『憎悪を込めて殺してやる。』とまで吐かせるほどです。
しかも、バラライカは、子飼いの部下である「遊撃隊」まで出撃させます。
お陰でロアナプラは大荒れです。
どうやら双子たちの雇い主は、バラライカや張たちが行っている連絡会に参加しているイタリアマフィアの幹部のようです。
ホテル・モスクワへの妬みからでしょうか。
バラライカにバレて焦るイタリアマフィア。
けれど、その事務所に双子がやって来て――というところで2巻は終了します。
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感想について
先ずは前半のロックとレヴィ。
生まれも育ちも相反する2人ですが、そのズレが明確に露見した話でもありました。
今までもレヴィがキレることは多々ありましたが、ロックがここまで怒りや心の内を表すことは初めてでしたね。
雨降って地固まるという感じで、この一件のお陰か、お互いにやっと一歩近づけたような気がします。
ですが、地雷踏んだだけで命の危険になるなんて、怖い人間関係ですよね。
それでも一歩も引かなかったロック。
ラグーン商会メンバーとして、立派に成長しているということなのかもしれません。
そして後半は、「双子編」が始まります。
話の完結は次巻に持ち越しではありますが、ロアナプラに生きる組織の関係図などが何となく見えてきた今回の巻。
しかし、この双子ちゃんたちは本当にぶっ飛んでます。
『天使を呼んであげましょう。』とかにこやかな笑顔で言いながら、自動小銃を持ち出しちゃうエグさです。
姉様の愛用するブローニングM1918自動小銃、愛称でBARというのですが、コレ、子供が扱える代物ではありませんよ。
ですが、やはりバラライカ様でしょう。
反撃行動に出る際の『今の我々が持てる、唯一の戦争だ。大事に使おう。』という戦争狂かとでもいうような言葉。
カッコ良すぎます。
勿論、張さんも素敵でした。
バラライカ様の組むか忘れるかという問いに対してニヤッと笑う張さん。
『この世の信奉すべきは剛力のみ、ただ独つ。俺たちの流儀にして、唯一の戒律。』
やはりロアナプラに生きる漢でした。
黒幕も目的も判明した2巻。
この後の3巻では、どんな結末を迎えるのでしょうか。
まとめ
1巻よりも、より濃厚にロアナプラという舞台が分かった2巻。
常識も倫理も通じないロアナプラに生きる組織や人々。
そして、ロアナプロに生きる唯一の「常識」ともいえるロック。
今後、ロックたちがどう絡み、どんな結末を迎えていくのか、とても楽しみです。
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