「虐待の家(なかのゆみ)」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「虐待の家(なかのゆみ)」のネタバレ
主人公のひとみは、直人と旦那の3人で暮らしている普通の専業主婦です。
しかし、子育ての実態は、他人から見たら『虐待』としか思えないような育て方。
殴る、ぶつ、物を振り回す。
そして、今も掃除機を振り回して、テーブルに直人の頭をぶつけて脳しんとうを起こさせてしまいます。
急いで病院へ連れて行った時、診察の帰りに昔の友達のみっちゃんと再会。
後日、みっちゃんの家へ訪問して遊ぶ約束をしたのでした。
みっちゃんの家へ訪問した時、直人が汚れた手で布団を触ってしまい、ひとみは癖で直人を思いっきりぶちます。
みっちゃんをはじめ周りからひとみは諌められますが、ひとみは暴力以外で躾をする方法を知らなかったのです。
実は、ひとみは小さい頃から父親の暴力で育ち、躾=暴力という図式が知らず知らずのうちに、頭へ刷り込まれていました。
直人はぶたれることに慣れて泣かなくなり、それがひとみの一発の力をさらにエスカレートさせる形にさせています。
この事に不安を感じていたみっちゃんは、後日ひとみの元を急に訪問することを決意したのでした。
さて、みっちゃんとの交流も終え、子育てに関するヒントも貰えたひとみ。
しかし、ひとみを待っていた現実は辛いものでした。
旦那から離婚を切り出されてしまったのです。
旦那に捨てられたひとみと直人。
そこに、みっちゃんとそのお友達がやってくるのですが・・・。
ひとみの家へ訪問した2人が見た衝撃的な状況。
そして、明かされるひとみのもう1つの秘密。
その他、トイレへ監禁し続ける、リストカットを繰り返す少女などの話が収録。
詳しい話に関しては、ぜひ単行本を覗いて確かめてみてください。
感想について
虐待する親の気持ちが分からない。
このような声をよく耳にしますが、実態は虐待って連鎖的に起きているんですよね。
この実態を的確に表している作品だと思いました。
もちろん、ちょっとビックリする内容も含まれていましたがね。
話は躾ですが本作のことから離れます。
ここ最近の親子関係を見ていると、虐待はせずとも子供を放任しすぎな感じもします。
この前も、ショッピングモールで走り回る子供とかがいましたし。
そんな子供たちを後ろで笑いながら、ゆっくりと歩いてついてくる親御さん。
なーんか、おかしいなぁ・・・と思わざる得ませんね。
子供が誰かにぶつかったり、勢い良く何かに突っ込む可能性だって否定できません。
これも躾の範囲だと思うのですが、なぜ事前に言い聞かせたりしないんでしょう。
何か事が起こってからだと遅いのにね。
少なくとも、自分はそうならないようにしよう、と改めて感じさせる出来事でした。
まとめ
過度な暴力表現が多めですけれど、実態をよく掴んでいる作品だと感じました。
そして、本作に触れ、私自身も子供を持った時には、何が躾か。
ということを、改めて考えさせてくれる作品でした。
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