「刻刻」の最終回のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「刻刻」最終回のネタバレ
8巻も最初からジェットコースターに乗った気分で始まります。
主要な話をしていくと、佐河の体から出ている糸がサナギのような形で繭を形成。
佐河の残っていた脳と臓器を覆い尽くしてしまって、膠着状態に落ちってしまうんです。
とりあえず、このままではどうしようもないので、死んだ人の片付けを優先にして動きました。
片腕を失った宮尾もこの時に生きていて、佐河の繭の糸が襲い掛かってくるんですけれど、ギリギリの所で樹里たちに助けられます。
凄く面倒そうなのが、佐河を覆う繭が周囲から栄養(?)を吸収しているらしいシーンが散見していること。
しかも、その糸の範囲を徐々に広げているんですよ。
マズイと思った一行は、樹里をはじめとして糸の拡大を阻止しに動きます。
この時に、霊回忍の認識能力向上により、佐河の繭の中身がわかります。
そして、繭の中にいたのは、なんと胎児!?
しかも、この胎児が生まれてきてしまったんですよ。
どうしようもないので、樹里達が世話をしつつ、止界から徐々に残っていた者達を樹里は抜け出させていきます。
そして、最後に残った樹里は覚悟を決めていたのでした。
その時に、樹里の前に現れた一人の女性。
静止した時が動き出したかのようなエピローグ。
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感想について
頂上決戦という感じで身構えたら、肩透かしを食らうと思います。
しかし、この何とも言えない透かしっぷりが、逆にたまらない。
今まで時が止まった世界を丁寧に丁寧に描かれてきました。
その印象を利用したのが、最後の方のシーンですね。
ガラッと変わるとまでは行きませんが、時の流れを感じられる幸せというのでしょうか。
平凡だけれども、それは実はありがたいことなのだ、ということに結末付近のシーンで気付かされましたね。
でも、止まり続けた世界に居残るっていうのも、面白そうだったんですよ。
止まり続ける世界に生き続ける辛さって、どういうものなのだろうか。
そして、その中で得られるもの、失うものとは何か。
こういった話も見てみたかった、というのが正直な気持ちです。
止まった時間を旅するっていうのも、面白そうですよね。
こう書くと、ラストに向けた展開が残念に思えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
今まで戦い続きで、最後も戦いだろう。
このように、高をくくっていた私の考えを粉々に打ち砕いてくれたラストシーンは、胸を打たれた展開です。
戦って白黒付けて、スッキリするだけが物語の結末じゃない、ということを本作で教えられましたね。
まとめ
全8巻が短く感じるスピードで物語は進んでいきました。
ラストは本当に予想をしてなかったので、いい意味で裏切られましたね。
いやー、大満足でした!
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