「ランウェイの恋人」のあらすじとネタバレ。
感想も載せてあります。
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「ランウェイの恋人」あらすじ&ネタバレ
自分を産んだせいで、母のモデル人生を無下にしてしまった、と後悔の海に呑まれる新里唯。
せめて、母親に嫌われないようにと自分が「パリコレ」に出演し、モデルの頂点を目指そうとする努力女子です。
唯のつましい影の努力は、見ていて思わずため息を漏らしてしまうほどの真面目ぶり。
母親のために頑張っている唯。
そこへマネージャーがいきなり唯の家に居候を連れてきます。
その子の名前は亜希。
ど田舎から来た新人モデルで、唯と一緒の部屋に迎え入れられることが決定。
唯に憧れモデルを目指していると言う亜希の言葉を、唯は完全スルー。
この唯の塩対応にめげない亜希。
めげない亜希にため息をつく唯。
対照的な二人の漫才コンビとも言える一方通行のやりとりに、笑ってしまいます。
そもそもなぜ、唯の部屋にマネージャーの許可だけで入ることができるのか。
それは、そのマネージャーこそが、唯がトップモデルを目指すことになった「母親」だからなのです!
そして、いつも唯の機嫌を逆撫でしているのも、母親。
唯の撮影に納得いかないような顔を終始し続けるも、言葉には出さず。
しかしついに、今日こそ唯が爆発。
『言いたいことがあるならハッキリ言いなよ』
その言葉に返した母親の言葉も塩対応。
母も母なら子も子とは、よく言うものですね。
それが発端となり、唯の今までの鬱憤が止めどなく流れ出てしまいます。
何が気にくわないの、私がトップモデルを目指す事がそんなにダメなの、と息巻いていう唯に母親は。
『誰も私の代わりをやってくれだなんて頼んでない』
この冷たい言葉に、唯は思い詰めた表情をします。
高校時代から読者モデルとしてやってきても、自分には何もない、と虚無感を常に感じていた唯。
自分は社交辞令が上手いだけであって、カメラの前で胡散臭い笑みしかできない。
本当は、モデルという職業なんて自分の性格には合っていない。
ということを、唯は自分自身の心の中で、薄々気付いていたのでした。
様々な経緯も重なり、高校時代に出会っていたイケメンカメラマンに心を救われ、交際をスタート。
こういった辛い経験を乗り越え、今では読者モデル、ひいては有名トップモデルとして君臨するまでに成長。
イケメンカメラマンとの交際も、順調に継続していくか。
と思えば、モデルに専念する、と言って心の拠り所を自ら潰すんです。
そんなストイックすぎるところも、私は惚れ惚れするのですが。
人は誰かに頼らなければ、いつかは追い込まれてしまうものですよね。
唯もその例外とは言えず、一人のモデルとして偽の笑顔を作ることに、嫌悪感を抱かずにいられなかったのでした。
そこに追い討ちをかけるように、スタジオで見た亜希のポージング。
それは、まさに「モデルの卵」。
いえ、最早トップモデルそのものでした。
トップモデルとして活躍する唯からしても、亜希にはカリスマが備わっている事が手に取るように分かります。
元カレであるイケメンカメラマンも、亜希の気迫のポージングにノリノリで、時間が推すことに。
そのせいで唯の撮影時間と被り、亜希の先天的なポージングを目の当たりにしてしまう。
唯は、亜希が持つ天性の感覚をまざまざと見せつけられ、モデルとして過酷な現実を突きつけられる。
唯はトップモデルとして活躍している意地を他者へ見せつけられるのか。
それとも、ただ敗北し、地面に這いつくばったままでいるのか。
詳しい話に関しては、ぜひ単行本を覗いてみてください。
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感想
唯という影のある人物を、一度は救いだす謎のイケメンカメラマン。
彼といる唯はツンデレキャラを爆発させ、女の子としてとても可愛い印象を受けました。
それが、クラスメートにも、仕事仲間にも感情を上手く表に出せれば、どれほど楽なのか。
漫画の中とはいえ、私は唯の姿に心を痛めてしまいましたね。
まとめ
この作品は、ヒロインが影を持っているので、心に響くものが沢山ありました。
だから、これからも応援してしまいたくなるような、唯のストイックすぎる努力を読むことで支えてほしいと思います!
読んで、「負けるな、唯!」と祈っていれば、唯に変化が訪れるかもしれないですからね!
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