「バンビとドール」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「バンビとドール」あらすじ
優しい父親、綺麗な母親、生意気盛りの可愛い妹。
頭が良くて美人な親友、恋愛体質の可愛い親友、一途なクラスメイト。
1コ上の優しい先輩が彼氏。
主人公の判美(ゆきみ)通称・バンビは自慢の家族や友達に囲まれ平穏に暮らしていた。
そう、転校生としてやってきた徹(てつ)と出会うまでは・・・。
詳しいネタバレ
学校では風紀委員をやり品行方正な判美。
しかしその顔は表の顔。
本当はまわりの空気を読み、人の欲しい言葉がわかってしまう。
そして、自分の欲しい言葉をもらう方法もわかっている。
それは判美が平穏に生きていくための術でした。
赤ん坊のころ、施設の前に置き去りにされていた判美。
小学校低学年の時、里親として今の両親に引き取られるまで施設で育ちでした。
その後、両親に子供ができ、判美は居場所を失ったように感じます。
それでも、両親に心配をかけないようにと、笑顔を作る幼い判美。
生まれてきた妹の良き姉であろうと、懸命に姉として頑張ります。
実の両親も知らない。
自分の本当の誕生日さえも知らない。
周りの人たち、家族にさえ本当の自分を見せてはいない判美。
そんな自分に疲れることもあるのでしょう。
屋上で一服しようとあたりを見回していると、建物の陰に転校生・徹の姿が!
裏の顔を見られて焦る判美。
しかし、ひょんなことから徹の秘密を知ってしまいます。
なんと徹には子供がいたのです!!
同い年の子に子供!?と驚く判美。
秘密を共有することで、深まっていく二人の距離感。
真逆な2人が接した時、お互いに欠けていたモノを取り戻していく・・・?
気になる詳しい内容は、ぜひ単行本を覗いて確かめてみてください。
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感想について
『バンビとドール』というタイトルの「バンビ」は判美のニックネームから。
「ドール」は、その響きから徹を連想。
理由は、あまり人と関わらない徹が一匹狼のように思えたところからでしょうか。
転校初日から、周りの人と関わりを持とうとしない徹。
クラスに馴染めるようにと、クラスメイトの提案で歓迎会を行うが、当の本人は来ない。
積極的に人と関わりを持っている判美と徹は真逆のように見える対照的な二人です。
一見すると真逆のように見える二人ですが、実は内面は似ているのかもしれません。
明るく振る舞ってはいますが、誰にも本当の自分が見せられない判美。
学校に通いながら子育てをしていますが、クラスメイトには内緒にしている徹。
最初こそは対立する二人ですが、なにかしら感じるところはあるんでしょうか。
口喧嘩をしながらも仲良くなっていきます。
え?判美には優しい先輩の彼氏いるじゃん!?
って思うんですけど、本当の自分を見せられていないっていうのが気になりますよね。
徹とはどんな関係になるのか?
彼氏とはどうなるのか?
ハラハラドキドキしながら読めると思います。
まとめ
全く真逆な二人が、少しずつお互いのことを知り距離を縮めていく恋愛物語。
普通の学生の恋愛事情とは少し違った恋愛模様を見せること間違いなしの二人です。
それにしても、バンビの過去はヘビーですね。
でも漫画やドラマの中だけの話ではなく、悲しいですが現実にもあります。
ニュースなどで、生後数か月の子が置き去りにされたとか聞くと胸が痛くなります。
施設で育った子すべてが判美のような思考になるのかっていったらそうじゃないと思います。
施設で育ったとかじゃなくても、やっぱり空気を読んでしまう子っていると思うんですよね。
周りに本当の自分を見せられない。
本当の自分を見せられないって、どんな人にだって絶対にあることです。
なので、きっとどんな人でも共感しながら読むことが出来る漫画である。
そのように、私は思いますね。
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