「戸籍のない子:駐在妻のオキテ」のネタバレです。
感想も載せてあります。
その他の収録作品に関しては、コチラからどうぞ。
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「戸籍のない子:駐在妻のオキテ」のネタバレ
在中妻としてタイのバンコクにやってきた沢口。
そこでは、日本人の集まりが行われ、在中妻としての掟なるものを教えられるのだった。
その中で一人、自分の前にやって来ていた田辺と仲良くなった沢口。
本当は、夫と楽しみたかった沢口だったが、夫は若く優秀だったためバンコクでも出張の連続。
沢口は、暇を持て余してしまい、仕方なく食べ歩きなどをしてしまうのだった。
ある日、在中妻の長と申しても過言ではない玉木と会食をした時。
実は、沢口の一連の行動は筒抜けで、口頭でやんわりと注意を受けてしまう。
さらにこれだけに留まらず、沢口家には子供がいないため、子持ちの在駐妻の話にも付いていけない。
となると、自然と付き合いは田辺と親密になるのが自然な流れだった。
以降、何かと一緒になる沢口だったが、バーやディスコに連れて行かれたこと。
そして、そこでバンコクの若い男に言い寄られたことで、遂に田辺とは縁を切ることに。
田辺の悪い噂は玉木も耳にしており、沢口に伝えて田辺を呼び出す。
そこでの田辺の豹変ぶりに驚く沢口と玉木。
田辺は自分の悪いウワサを指摘されたことで逆上し、玉木の私生活を暴露。
だが、この後で田辺は自分自身の派手な行いの報いを受けることとなるのです。
そして、奔放な生活を送った後に待つ悲惨な末路を、田辺はまだ知らずにいたのでした。
田辺が迎えてしまった結末と、玉木が沢口に語った近い将来に行いたい夢。
それらの詳しい話は、ぜひ単行本を覗いて確かめてみてください。
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感想について
田辺は自業自得ですね!
もう、お話にならないくらいです。
詳しい話は伏せますが、怠けていた者が簡単に生きていけるような環境じゃないですからね、海外は。
あと、私としては、沢口がズルズルと落ちていかないことにびっくり。
こういうヒューマンストーリーだと、大抵主人公が社会の闇に落ちて、浮上できずに終わる。
というのが通例でしたからね。
そこはやはり、沢口の良心があったと同時に、玉木という口うるさいながらも立派な女性がいたからなのでしょう。
そして、玉木の夢に関しては、私も応援しています。
玉木であれば、きっと上手くいくであろう、と作品中では思わせてくれましたしね。
厳しく厳かながら、立派な女性です。
こういう女性であれば、どこででもやっていけると感じさせてくれました。
まとめ
可哀想という思いがあるかと聞かれたら、一切ありませんね。
今まで田辺は良い思いをしてきたのですから。
身から出た錆です。
そのことは、ラストシーンで映しだされる沢口と玉木の表情が物語っていました。
私自身、今のところ海外に住むわけではありません。
しかし、田辺のような人生は、日本の中でも起こりえることです。
だから、私は心の中に田辺の出来事を留めておこうと思います。
人の振り見て我が振り直せ、というやつですね。
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