「捨てられ女の処方せん」ネタバレです。
感想も載せてあります。
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「捨てられ女の処方せん」のネタバレ
この漫画は1話ごとの読み切りタイプでした。
1話を抜き出してネタバレをすると、妻が理想の夫のことをにいつしか「虫」と呼ぶようになるお話です。
初めは夫の一歩後ろを歩く理想の夫婦。
しかし、結婚して三年目に夫のパソコンからは、たくさんの知らない女性とメールのやり取りがザクザク出てくる出てくる。
そこで初めて妻は、夫の「浮気」を突き付けられるのです。
大好きで理想の夫だっただけに、ショックも人一倍大きかった。
だけど、帰宅してきた夫を前にしても、以前と変わらぬ態度で接します。
なあなあな状況が続く中、夫が突然「今度、久しぶりにどこかに行かないか」と、妻へ提案。
その場所というのが、浮気相手の女性が夫へ入れ知恵した場所だったのです。
それを知った妻の堪忍袋の緒は、遂に切れてしまいます。
メールで浮気の事実を教えると、夫は必死の形相で謝罪。
妻も一度目だから・・・ということで、夫を許してしまいました。
仮にも「理想の夫だった」人でしたから。
夫婦として繋がっていたい気持ちは、すぐにはなくなら無かったのでした。
しかし、修復されたと思った夫婦関係は、夫自身の手によって砕かれてしまいます。
夫が再び会わないか、と浮気女性に対してメールを送信していたのですっ!
妻もそこで冷静になったのでしょう。
夫婦の両親と北海道旅行中に「帰って離婚の話をしましょう」とトーンを下げた声色で話しかけます。
ここでも夫は離婚を拒み続けました。
2度目の浮気が決定打となり、妻のなかで夫の価値はドンドン急落。
最終的には、家の中にずっと居座り続けている「虫」並の価値へと下がってしまいました。
以降、会話のない二人でしたが、夫は毎日妻にメールを送っていたようで。
ある日、夫が帰宅したとき。
『ただいま。虫が帰ってきたよ』
自分のことを「虫」と言う夫に、無視を貫いた妻も思わず吹き出してしまいます。
なぜなら、「虫」だなんて、本人には言っているわけがないのですから。
このような夫婦に関するギクシャクした話題などを豊富に収録。
ぜひ、単行本を覗いて確かめてみてください。
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感想
夫のしたことは、確かに許すことはできないものでした。
ですが、そのあとの変わりようがとても印象的なのも事実です。
自称「虫」だなんて、どんなに怒っていても、私も笑ってしまいます。
「理想の夫」ではなく、夫自身を見つめ、修復とは違う新たな関係を築いた二人。
しかし、これからの二人の間に「虫」と呼ぶ声が含まれていきます。
これもまた、一つの結果かなと思っていいかなと思いました。
まとめ
作者の取材により作られた実録漫画。
時間をおいてから問題解決をしても遅くはない、とインタビューをしていくなかで分かった事が記されています。
他にも「これからの話」や「家族の条件」など、共通して「時間の経過」が分かる話ですので、是非読んでみてください。
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