「アイシテル~海容~(漫画)」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「アイシテル~海容~(漫画)」のネタバレ
後半は加害者側である野口家。
特に、加害者本人となった野口裕一の視点で物語は語られていきます。
この時に、野口家の内情。
そして、野口裕一が受けた過去の傷というのが赤裸々に語られていきます。
最初に語られていくのが、裕一の過去。
イタズラされてしまった、いやイタズラと言うには生ぬるいことでしょう。
実は、裕一は学校の帰宅途中で性的暴力を受けたことがありました。
そのことが傷となって、その日に服もランドセルも降ろさないで、シャワーを浴び続けます。
裕一の変な行動を目にしてしまった親は、普通であれば声を掛けるでしょう。
ですが、当時は反抗期だったため、流してしまい、さらには激怒されてしまった。
このことで、親から関心を持たれていないのではないか、と思ってしまったのでした。
この後に、事件の当日の様子、犯行の動機が明かされていくのです。
もちろん、被害者家族への謝罪も、です。
そして、最後の結末は、それぞれの家族の未来の話となっています。
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感想について
非常に重苦しい話の内容でした。
私はまだ結婚もしていなく、子供もおりません。
ただ、将来的には結婚して子供も授かれるとは考えています。
いつになるかは、分かりませんが。
その時に、自分の子供が殺人を犯した、もしくは殺害されたら。
自分は正気を保っていられるのだろうか、と考えてしまいました。
世の中のニュースで報道されている悲惨な事件に遭った被害者側の親の気持ち。
正直に言えば、被害者側の親の気持ちを私は理解していませんでした。
近くで体験した人も、身近な物で知る機会も無かったからです。
でも、漫画という題材を通して、触れたことで私にとっても他人事では無いのかもしれない。
というように、強く感じさせられました。
そして、世の中の加害者の親御さん側の視点。
マスコミのインタビューに対して、謝る以外に言葉が出てこないって言いますよね。
漫画を読み進めていった時。
メディアで報じられる加害者コメントのシーンが頭の中を駆け巡り、私は胸をギュッと強く掴まれた感覚に襲われました。
親御さんからしたら、被害者側の家族に言う言葉は、それ以外に無いよ・・・。
そんな言葉に詰まる思いだけが、私の胸の中に残りました。
まとめ
世間のニュースとして報じられている先が、分かりやすく描かれている漫画です。
自分が被害者の立場だったら、加害者の立場だったら、という2つの視点で読んでみてください。
ニュートラルな視点で読み続けるのは難しいですが、それだけの価値がある漫画だと私は感じました。
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