「校舎のうらには天使が埋められている」ネタバレです。
感想も載せてあります。
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「校舎のうらには天使が埋められている」ネタバレ
近年稀に見る素晴らしい学級、と先生の間で話題の赤ヶ瀬小学校4年2組での物語。
転校生の後堂理花は、「自分から友達を作る」という親友との約束を果たすべく奮闘します。
クラスの中でも飛び抜けて可愛い女の子「蜂屋あい」と、子犬を通じて仲良くなっていく。
自分を庇って助けてくれたあいちゃんのために、勇気を振り絞り変ろうとする理花。
やっとクラスに馴染めたと思ったその瞬間、今までのすべてが演技だった事をバラされ絶望してしまうのです。
一見問題もなく、むしろ極めて良好なクラスであるように見える4年2組。
だが実態は、完璧少女「蜂屋あい」が支配し、いじめを完璧に隠匿した恐怖のクラスなのです。
いじめの対象となった後堂理花。
あいによる独立国家と化していた2組は、対象を1人に絞る事でそのバランスを保っています。
しかし、クラスの中で自分からいじめを行っている子供は多くなく、浜上優もその1人でした。
理花に対し罪悪感を抱いていた優ですが、その対象が自分に移ることを恐れていました。
そんな優を守ってくれていたのが、幼馴染みの隼人。
彼と淡い恋心を通じ合うも、あいの策略によりいじめの対象にされてしまう優。
隼人がいればと勇気を振り絞って抵抗する優でしたが、隼人は優を売ってしまいます。
隼人は、いじめの恐怖から脱する事が出来なかった。
こうして優は新たないじめの対象者となり、あいによる独裁国家は継続していく。
そんな2組に疑問を抱く教師が1人、3組の担任で野呂瀬という男でした。
彼はまだ若く、自分の仕事で手一杯。
ですが2組の担任の木戸桃子を気にかけながら、そのクラスの異変に気付いてしまいます。
理花が転校してくる以前に曽良野という子供が亡くなっており、自殺ではないかと疑い始める野呂瀬。
遂に優がいじめを受けている事実を突き止め、彼女の自殺をどうにか食い止めます。
野呂瀬は、いじめを受けていた彼女達を救う事を決意するのでした。
そして、あいによる独裁国家を崩すことは出来るのか?
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感想
精神的なダメージが大きい作品でした。
リアルにいじめを描いているせいか、とっても胸くそ悪いです。
そしてこういういじめは簡単には解決しませんよね。
どこまでいったら解決なのか。
それを考えつつ読んでいると、本当に気分が滅入ってしまいました。
逆説的な言い方をすれば、それほどしっかり作り込んで描いた漫画とも言えますね。
冒頭に2組全員の名前と顔が載っているのですが、とてもアニメ絵といいますか、みんな可愛いキャラデザをしています。
あいちゃんを筆頭に女の子は軒並み可愛い訳ですが、個人的なストライクは烏丸エリカちゃんですね。
あ、どの子にしたって小学生ですから、もちろん健全な意味ですよ。
男の子は、うーん。
地味目な子がもう少しいても良いんじゃないかなと思います。
近藤泉くんあたりが物語にどう絡んでくるのかが気になったかなー、という感じでした。
⇒「校舎のうらには天使が埋められている」最終回のネタバレと感想へ
まとめ
非常にしっかりと作り込まれた、いじめを題材にする漫画です。
はっきり言って、一気読みできるような作品ではありませんのでご注意ください。
あいちゃんの仕切る4年2組は野呂瀬の介入によってどうなっていくのか。
少年少女はいじめに何を思うのか。
読む覚悟を決めて、じっくりと最後まで読み切りたい作品です。
正当な続編も連載を開始しています。単行本かもされたので、チェックしてみてください。
⇒「校舎の天では悪魔が嗤っている」あらすじとネタバレ!蜂屋安寿ってまさか?へ
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