「少女ペット」5巻のネタバレです。
これで最終回となっています。
前の巻はこっち。
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「少女ペット」5巻のネタバレ
中学時代、新宮に振られたことで自殺しようとした川嶋咲姫。
今度こそ川嶋咲姫の願いを叶えるため、彼女を殺そうとする虚人。
しかし川嶋は、自分のために人生を捧げろと虚人に命令するのです。
そんな川嶋さんに、歓喜する虚人。
虚人は仕事も辞め、川嶋さんの家に入り浸って世話を焼いて過ごすことに。
お陰で平坂は、虚人と連絡が取れなくなってしまいました。
そんなある日、平坂の家に警察の稲生が訪ねてきます。
虚人のことは自分が守らなければと、躊躇いなく稲生を手にかける平坂。
けれど稲生の訪問は、虚人の件を口実にしたもの。
本当の目的は、10年前に行方知れずとなった息子の件だったのです。
稲生の息子である雄介は、当時、平坂を担当していた児童福祉士でした。
稲生は、その繋がりを辿って平坂の元に来たわけです。
平坂が何か知っているのでは、と食らいつく稲生。
すると平坂は、最早、虫の息の稲生に笑顔で答えるのです。
雄介は自分の初恋の相手であり、自分が殺して食べた相手だと。
平坂は、すでに虚人以外、何の興味もありません。
どうやって虚人を探すかと思案していた平坂は、偶然、掲示板で川嶋さんを発見。
新宮の元から逃げた少女ペットの川嶋さんは、虚人を探して街中を彷徨っていたのです。
合流した川嶋さんと平坂でしたが、互いに虚人の居場所は知りません。
そこで平坂は、川嶋さんを使って虚人を呼び出すことを画策。
お返しだと川嶋さんを監禁して、虚人を待つ平坂。
呼び出しを無視しようとした虚人ですが、川嶋咲姫にコピーを殺せと命令されます。
自分と川嶋さんの邪魔をするものを始末しに行く虚人。
けれど、その虚人をも監禁してしまう平坂。
そして、そんな中でも虚人を愛していると言い続ける少女ペットの川嶋さん。
各々が抱える歪んだ欲望は、その果てに何を生み、何を壊したのか。
結末は予想通りでしたが、そこに至る怒涛の展開は、あまりにも衝撃的。
詳しい内容は、ぜひ本編をチェックしてみてください。
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読んだ感想
読み始めの頃からもう破滅的な結末しかないな、とは想像していました。
しかし、ここまでの展開は予想できませんでした。
怒涛も怒涛。
この最終巻は、ハイスピード且つ濃縮された展開のオンパレード。
しかも、それが全て異常な方向に加速していくのだから怖い。
予想なんてつきません。
それでも、この5巻を読んだことでやっと腑に落ちた部分も。
たとえば、虚人に執着する新宮の本音。
それから、本来はビビりなくせに殺人ができちゃう虚人の思考などです。
反対に、少女ペットの川嶋さんは、最初から最後までブレませんでした。
行動指針の総ては、大好きな虚人のために。
虚人のためだから暴力も殺人もできちゃうのが、少女ペットの川嶋さん。
ですが、この物語で一番の異常者は、やはり平坂さんだったような気がします。
この人ほど歪んでいるというか、恐怖を感じさせる人はいませんでした。
新宮くんも平坂さんと同類みたいですが、まだまだ可愛いものです。
虚人や川嶋さんは、好きな人のためになら、殺人もできます。
けれど平坂さんは、全て好きな人を手に入れるためなのです。
そのためになら、暴力も殺人も許しちゃう人でした。
本当に怖い人です。
特に平坂さんが、今まで料理を食べなかった理由。
これが分かった瞬間は、本当に衝撃的でした。
ここまで読み進められたのは、読めない展開への好奇心。
そして、瑞木先生の綺麗な作画のお陰だと思います。
まとめ
「少女ペット」のマンガは、シリーズ全5巻です。
原作者は作者不詳先生、作画は瑞木彩先生。
日常の裏で進められていく非日常の歪んだ世界観。
予想のつかないストーリー展開に、綺麗な作画。
恐怖と好奇心に葛藤しながらも、引き込まれていく作品でした。
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