「抱きしめたい(漫画)」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「抱きしめたい(漫画)」あらすじ
北海道網走。
山本つかさは、17歳の時に交通事故に遭い、左半身の麻痺と記憶障害がある。
それでも懸命に生きるつかさは、病院への送迎で出遭った、タクシーの運転手・小柳雅巳と恋に落ちるのだが・・・。
ネタバレ
小柳雅巳はタクシー運転手。
3歳になる息子の和実と、義理の母・山本清美と3人で暮らし。
和実の母・つかさは、和実によく似ている。
つかさとの出会いは、5年前に遡る。
雅巳は、車椅子の女性・山本つかさのリハビリへの送迎で彼女と知り合います。
つかさは、17歳の時の交通事故で頭を強く打ち、左半身の麻痺と記憶障害があるという。
彼女は、そのことを「神様に蹴られた」と言い、「いつか神様蹴り返してやる」と言って笑っていた。
そんな彼女に圧倒された雅巳は、メールアドレスを交換し、だんだんと友達以上の感情を持つようになる。
だが、周囲はそんな二人に厳しかった。
一人ではできないことも多く、アルツハイマーになりやすいなど、将来的にもっと悪くなる可能性もあるつかさ。
そんな彼女と一生を共にする覚悟ができているのか。
雅巳は、つかさに惹かれる気持ちが大きくなっていく反面、答えを出せずにいた・・・。
家族からの猛烈な反対を受けてしまっていた2人は、どうやって結ばれたのか。
さらに、結ばれた後には神様のいたずらとしか思えない運命が待ち受けていました。
詳しい話の内容は、ぜひ単行本を覗いて確かめてみてください。
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感想
基本的に前情報はほとんど仕入れずに読むようにしています。
その方が先入観なく読めるし、驚きも大きくなるので。
冒頭で、この先のつかさの運命がほとんど分かってしまうので、少しがっかりしました。
が、その後は気にせず読み進めることができます。
なぜなら、2人が出会って、恋に落ちていく様子が本当にリアルです。
ああー、こんな感じ、こんな感じだった。
携帯を片時も離さず、ニヤニヤしながらメールを読むのです。
そして、誘ってみようか、迷惑じゃないか、不自然じゃないかとか。
二人の恋が本当に共感できるものなので、単純に応援したくなってきます。
しかし、二人の周囲はほとんど応援してくれません。
現実の厳しさを教えてくれます。
やはり、どうしても将来の不安がちらついてきます。
ちょっと「パーフェクトワールド」を思い出してしまいました。
あちらとは男女逆なので、お姫様だっこができますが。
それともっと大きな違いが・・・。
こちらは実話だったんですねー。
つかさも雅巳も非常に魅力的な人物に描かれていたので、気付きませんでした。
ただ、お互いを「まーさん」「つーさん」と呼び合っているのが、漫画っぽくなく、リアルだなあと思います。
実話だと知ると、リアリティに頷きつつ、こんなすごい人たちがいたのか、という驚きが改めて感じられます。
まとめ
感動の実話もの、と言ってしまうには惜しい、ラブストーリーになっています。
・・・少なくとも1巻の間は、です。
2巻では厳しすぎる現実が待ち受けています。
それを見届けなければ、という気持ちになるくらい、2人が魅力的に描かれていました。
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