「王子様と灰色の日々」最終回のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「王子様と灰色の日々」最終回のあらすじ
至のために頑張る遼に惹かれていき、初めて恋心というものを知った敦子。
至の身代わりになったまま、元服式が近付いてくる。
乃木家に対する、遼の裏切りを知った敦子の心は乱れるが・・・。
ネタバレ
至の身代わりも段々板についてきた敦子。
至のおじいさまに会っても、執事の渋沢さんや、遼よりも冷静に演じることができるようになっていた。
単純に嫌だった身代わり。
自分の知らない至の話は、至が聞くべきであり、自分がここにいるべきじゃない。
早く至が見つかって解放されたいと思っていたはずなのに、敦子はもう少しここにいたいと思うようになっていた。
それは、遼のことが好きになっていたからー。
そして至の身代わりで迎えた乃木家の元服式。
そこに現れたのはー?
灰色の日々を過ごしてきた2人が出会って、2人の日常は大きく変化していきました。
一体、彼女たちが迎える運命とは。
詳しい話の内容は、ぜひ単行本を覗いて確かめてみてください。
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感想
超貧乏な女子高生と、大金持ちの御曹司が実はそっくり。
いなくなった御曹司の身代わりを務める。
・・・という、王子と乞食そのままのお話でしたが、いよいよクライマックス。
そもそも、二人がそっくりなことに気付いた時から、至に女装癖があることが分かっていました。
なので、謎が明かされるとか展開ではなく、あくまでも揺れ動く心を見つめるような、繊細なお話になりました。
それがこの絵柄とマッチしていたと思います。
正直言って、そんなに画力が高いタイプではなく、顔の書き分けが出来ているタイプの絵ではないです。
表紙はすごく綺麗なんですけど、動くとちょっと印象が変わりますし。
それに、女子高生と男子が入れ替わるのは無理があるだろうと思います。
喉仏ないし・・・。
二人がそっくりと言われても、いや、みんな顔違わないし・・・。
と、最初のころは思っていたものです。
作者様はBLも書かれるので、この設定なのかなという気がしなくもないですが、ま、それは置いておきましょう。
しかし、先ほど画力が高くないと言ったにも関わらず、絵がすごくいいのです。
これがすごく繊細な世界を作り上げている、とすら思います。
ああ、好きになったんだな、と分かる表情をしているのです。
大して長い台詞を喋るわけでも、長文モノローグをぶちまけるわけでもないのです。
でも、微妙な表情で、その時の感情がこちらに伝わってきます。
間とか、表情で語っているような感じで、なんとも繊細で切ない物語です。
そして、最後の粋な計らいも素敵でした。
余韻が長く後を引くような感じがします。
まとめ
最初は、敦子と至の身代わりがどうなるのか、という感じで読み始めましたが、登場人物の心の変化がいいです。
何度もいいますが、表情が豊かで、惹きこまれます。
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