「まんがグリム童話 タブーの昭和虐待事件」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「まんがグリム童話 タブーの昭和虐待事件」のネタバレ
時は第二次世界大戦の終わり。
東京大空襲により焼け野原と化してしまった荒野に2人の家族がいた。
母・まち子と息子・ノゾム。
空襲からなんとな生き延びた2人だったが、彼女たちを見る目は冷たかった。
その理由は、彼女の夫である俊介にあったのだ。
当時の時代背景から、国が負けるなどという言葉は口が裂けても言えなかった。
しかし、大学まで進学し、俊介は日本の国力とアメリカの国力の差を理解していた。
そのため、この第二次世界大戦の中で行われた太平洋戦争は、日本の負けである。
そのように言っていた俊介は、特別高等警察に連行され、逮捕されてしまう。
そして、戻ってきたのは遺骨のみ。
周りからも奇異の目で見られてしまうまち子とノゾムは、亡き夫の地元である信州へ足を向ける。
だが、そこでも待っていた目は変わらなかった。
義母の家には、「非国民」などというような文字が書かれているのだ。
義母の話を聞くと、やはり非国民の子の親も非国民。
そのような認識なっていた様子。
加えて、非国民という認識と田舎の村社会も加わり、義母は村八分にされていたのだ。
とはいえ、荒野と化した東京に戻るわけにもいかないまち子たち。
亡き夫の地元である信州で暮らす以外に選択肢はないのですが、この選択が後にまち子の運命を歪めることとになるのでした。
必死の思いで逃げてきた先で、まち子に待ち受ける過酷な運命とは。
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感想について
実際に非国民と呼ばれることはあったでしょうねぇ・・・。
そういう雰囲気だったと思いますから。
話は変わりますけれど、赤紙とかって無視していた人もいたらしいんですよね。
もちろん、そういった人は戦後も逞しく生き延びていたそうですよ。
さて、話は本編の感想に入りまして、やっぱりアレでした。
うーん、表紙からして・・・という感じだったので、キツめです。
この辺りは、そういった方針を取っている「まんがグリム童話」ですので、仕方ないですね。
女性が虐げられたりするのが苦手な方は、あまりオススメできないものとなっていました。
とはいえ、時代背景的なことを考えてしまうと、これもあったんだろうなぁ・・・。
そんな風に考えさせられました。
まとめ
昭和の闇の一端を漫画で追うことができます。
ただ、内容は優しくないので読む際は注意してください。
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