「老いた卵子~妊娠適齢期~」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「老いた卵子~妊娠適齢期~」のネタバレ
30歳を超えて結婚もしていなかった麻美が、小さな役場の公務員である俊一と結婚したことから物語はスタート。
結婚前には32歳だったものの、出会いを探して結婚したら34歳。
その上で、自分は子供を姉よりも先に埋める、という自負を持っていました。
しかし、麻美が持っていた自信は見事に砕かれることになったのです・・・。
というのも、夫の俊一も若くなく、俊一の母つまり麻美からすれば義母にせっつかれて、病院へ行ったんです。
そうしたら、なんと不妊症であると告げられてしまったのでした。
しかも、衝撃的な事実として麻美の実年齢と、卵子の年齢はかけ離れていたのです。
この時、麻美は35歳。
一方、卵子の年齢はなんと40代。
これでは、妊娠もしづらくなってしまいます。
加えて夫の俊一も40代目前、または40代に入ったことで精子の動きが鈍っています。
そして、ここからが彼ら2人の地獄の入り口とは、この時には気づきもしなかったのでした。
その他には、幸せな家族を襲った子宮がん。
白血病を発症した兄を助けるための骨髄移植ドナー。
姑の看病からうつ病、果ては若年性更年期障害を患った女性。
そして、男を出産しろ、とけしかけられる妻。
こういった話がまとめて収録されています。
詳しい話の内容は、単行本を覗いて確かめてみてください。
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感想について
表題作に関しては、もう自業自得ですね。
一切の擁護もしようがありません。
テレビやネットニュースでも不妊で〜とか言いますが、病気や体質以外の原因は大抵本人のせいです。
特に年齢が原因であれば、本人が早くに良い人と結婚しなかったのが原因ですからね。
もう、こればかりは自業自得です。
ただ、執念だけは素晴らしい。
目的と手段が入れ替わっていますが、これだけ執着できるって状態は羨ましいですね。
皮肉じゃなくて、本当に。
これくらいの意地(?)があれば、どこでだって生きていけるでしょう。
それ以外は、自分がその立場であれば、どう動くのだろうか。
特に子宮がんの話と姑を介護していたらうつ病などを発症してしまった女性の話。
この2つの話は、共感したり、それぞれの立場に立って物事を考えさせられました。
同時に、自分が健康体でいられる有り難みを再度、噛みしめることができる物語でしょう。
まとめ
表題作に関しては、ざまーみろ。
これが本当の私の気持ちですね。
でも、笑い事とか他人事じゃないんですよねー、これ。
そう遠くないうちに、私もその年齢に達してしまうわけで。
それを考えると、良い反面教師とさせてもらえました。
さー、良い人捕まえに行くゾーッ!
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