「ブラック・ローズ」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「ブラック・ローズ」のネタバレ
実直で誠実な父は自殺した。
それは唯がまだ学生で若かった頃。
首吊りをして父は、死んでいたのだ。
唯は父の死の原因であると考えていた人物に近づくために、テレビ局のプロデューサーとして就職。
その人物の名は仁科。
業界では有名なやり手プロデューサーな人間だ。
近づいた理由は、かつて父と仁科が自宅で言い争いをしていことを唯が目撃。
既に決まっていた流れをたった一言で翻し、タレントの所属事務所に多額の賠償金を生み出してしまった。
そして、プロダクションの社長も自殺。
この事を唯は今でも胸の内に秘め、仁科に取り入り長い年月を掛けて顔も覚えてもらうようになった。
力も付けつつあるが、それでも仁科の地位に近づくには力が足りない。
そこで、とある有名作家の作品を利用し、敏腕プロデューサーとして上り詰めようと決意する。
父の敵である仁科の地位に近づき、唯は蹴落とせるようになるのか。
テレビ局を舞台にした女の復讐ストーリー。
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感想について
深夜ドラマや金ドラっていう雰囲気の話ですね。
内容は、本当に復讐一本道。
また、視聴率のためには色々な手段を問わない所なども描き出されています。
現実の週刊誌でも、ドラマの共演者同士の噂とか写真とか出ますよね。
あれらって本当に2人は付き合っているのか・・・・?
というような疑問を抱く人もいると思いますが、その件に関する答えの1つが本作で描かれています。
だけど、今時は事務所側とか制作側から、付き合っているような写真を積極的に撮らせることは無いとは思いますけどね。
さて、本作の復讐が痛快かどうかは微妙なラインです。
少々、唯の復讐方法は遠回りだし、回りくどい感じですので。
もっとライトにサクサクと行っても良かったんじゃないかと思います。
最近の例で出せば、「復讐の未亡人」くらいのサクサクレベル。
これくらいでも良かったんじゃないかと感じました。
でも、テレビの制作現場に関してなど勉強になる部分もあったので、私は満足しましたね。
まとめ
やや回りくどい感じはするものの、起承転結はきちんと守られています。
1巻辺りの容量はやや少ない感じはするものの、全6巻で考えるとそこそこのページ数ですので、満足できます。
ねっとりとした復讐と、人の欲望や策略が絡むのが大好きな人にオススメな作品ですね。
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