「鼻下長紳士回顧録」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「鼻下長紳士回顧録」のネタバレ
舞台は20世紀初頭のパリ。
1890〜1900年前半ってところ。
そのパリにある娼婦たちがいる売春宿「メゾン・クローズ」が話の中心。
そこに所属している主人公であるコレット。
ボブカットで美しく、コケティッシュな女の子。
今日も客を取っていたのですが、その客が変態。
変態というと、縄やムチをはじめとした入門みたいな変態さん。
他にも三角木馬とかを用いるような人まで様々。
縄やムチなんて普通よ、というコレットだったのですが、取った客の変態っぷりには驚愕。
なんと、ハゲ頭を磨くのが好きなんです。
いえ、正確に言うとハゲを磨く時。
客の人が床に膝をつき磨き続けることで、膝が硬い床によって痛んでくる痛みがたまらない。
そんな変態さんだったのでした・・・。
この話をした時には、やはり娼婦全員から見事な変態判定を客は受けることに。
さて、そんな彼女たちの楽しい話の最中に、コレットはとある男性を見かけます。
娼婦たちは一斉にこりないわね、と一言。
コレットが駆け寄った男性はレオンと言って、コレットのヒモ男。
お金を借りて、使って、稼いで・・・というような典型的なダメンズ。
ただ、コレットも分かっていて、突き放そうとするのですが、レオンの一言で堕ちてしまう。
愛している、という一言で。
そして、今日もコレットは客を取りレオンへと金を渡す。
これが、自分が選んだプレイなのだ、と言い聞かせて。
他の女のところへ行こうとも、私の元に留まろうとも。
今日も、彼女は金を渡すのだ。
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感想について
客もコレットも「痛み」が共通しているポイントですね。
客は肉体的、コレットは精神的。
とはいえ、客の性癖のほうが高度な変態すぎて、コレットの変態っぽい印象が薄れました。
いやいや、あの客は超ド級の変態ですよ!
あんな変態みたことないっ!!
でも、確かに分かるんですよ、彼が言うことも。
痛みは一度和らいだ後に、もう一度同じ痛みを味わうことで、さらに快感となる。
実際、痛気持ちいいなんて言葉があるように、痛みと快楽は紙一重の存在です。
だから、読んでいて共感は出来てしまいましたね。
さて、後半からは物語もまた展開が変わっていくんですよ。
そこで出て来る人々も、また変な人たち。
なかなかに楽しい話となっています。
まとめ
下巻でも変態たちが織りなす物語が楽しみですが、どうなることやら。
あと、「回顧録」ということなので、誰の視点で語られているのか気になりますね。
コレット自身の伝記なのか、それとも同じ売春宿の誰かが見てきたことなのか。
そこも下巻で明かされるのを楽しみに待っていようと思います。
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