「モズ(吉川景都)」のあらすじとネタバレです。
感想も載せてあります。
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「モズ(吉川景都)」のあらすじあらすじ
民俗学教授・百舌一郎の専門はお葬式。
葬式あるところ、この人の姿あり。
葬式とあらば全国どこへでも駆けつける。
ちょっと変わった百舌教授の行く先々では、不可解な出来事に巻き込まれ、付いたあだ名は「葬式探偵」!?
自称・助手の都と共に、今日もお葬式に出席します!?
ネタバレ
お葬式専門の民俗学教授・百舌一郎。
その研究室を訪れた川内礼が持ってきたのは、白い布。
亡くなった母から送られて来たという。
それを見た百舌は、礼の母の葬式に一緒に参列すると言う。
礼は、百舌の押しかけ助手・都の友人。
礼の母は駆け落ち同然で結婚し、父はすぐに亡くなってしまった。
12年前、礼は男と逃げた母親に捨てられ、その後会うことも連絡もなかったという。
複雑な心境で葬儀に向かう礼。
その地域では、橋の上にすすり泣く女の幽霊が出ると噂になっていた。
おまけに、母と逃げた男・徳田が現れたが、この男がヤクザまがいだった。
葬儀より財産を要求する始末。
そこへ敢然と立ち向かったのが、なんと百舌教授。
礼に、母から送られてきた白い布の秘密もすぐに分かると言うのだが・・・。
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感想
百舌教授の第一印象は、「暗っ!」でした。
若い女子大生達が、いまどきの服装に身を包んだ姿に囲まれると余計に暗い。
髪は真っ黒で重ため、黒いスーツに黒いネクタイ・・・。
ああ、いつでもお葬式に出席できるようになってるんだ・・・。
そりゃ暗いわ!
おまけに顔まで暗いです。
その暗いのがいる研究室に居座るようになった、助手の都も変わっていますね。
まあ、民俗学者は変わり者ばかりなのかもしれませんが。
そうは言っても、黒ずくめの百舌教授は、ビジュアル的に人気が出そうな気がします。
黒ずくめの三白眼ってなぜか人気あるイメージなので。
ついでに飼い猫まで黒猫です。徹底しています。
きっと前を横切りまくるんでしょう。不吉なところがいい。
ここまで暗い世界を作り上げられると、却って応援したくなってきます。
いつも一緒にいたくはないですがね。
さて、肝心の葬式に行って、百舌教授は事件を解決していきます。
葬式だけあって、派手さにはかけます。
それどころか、なんかしんみりしてしまいます、葬式だから。
しかし、場数を踏んでいる(葬式の)だけあって、決めるところは決めてくれるので、すっきりします。
それでも、舞台は葬式なので、読後感は何とも薄暗いものになるのは仕方ないものなのでしょう。
まとめ
葬式で葬式探偵が事件を解決するスタイルは、ちょっと新しいのではないでしょうか。
百舌教授のキャラが立っていて、笑える部分もあります。
葬式で笑ってはいけないのですがね。
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