「愛と涙の…大人のための怖い童話」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「愛と涙の…大人のための怖い童話」あらすじ
浦島太郎、笠地蔵、マッチ売りの少女、人魚姫・・・。
誰もが知っている童話を、あのホラー漫画家・御茶漬海苔がアレンジ!
決して子供には読み聞かせられない、大人のためだけの童話集!
ネタバレ
浦島太郎。
助けた亀に連れられて~竜宮城へ。
お礼にと、乙姫様からもてなしを受ける太郎。
だったが、おもてなしは大人のアレ。
ヒラメやタイから連日「おもてなし」を受けた太郎は、美しい乙姫様をどうしても我慢できなくなり、ついに・・・!
笠地蔵。
笠売りの男には、美しい妻のお雪がおり、貧しいが幸せに暮らしていた。
男は笠を売りに出た都で、娘を襲い、殺してしまう2人連れを見かける。
その帰り道、吹きさらしのお地蔵様を見かけた男は、売れ残った笠をかぶせる。
足りない分は自分の分もかぶせてあげた。
翌日、お地蔵様が壊されているのを発見した男は、その中に例の2人組の痕跡を見つける。
慌てて家に戻ると、既にお雪は襲われており、男も殺されそうになったのだが・・・。
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感想
ホラー系ってだいたいが強烈な個性の絵柄ですね。
これも擬音語が吹き出しで表現されてたり、妙に身体がガリガリだったり。
まあ、これぐらいのインパクトがないといけない気もします。
強烈すぎて印象に残るので。
最初から、亀を虐める子供たちが、太郎にカネを要求したりして一筋縄ではいかない感じです。
亀は海の守り神と言われているので、虐めてはいけませんよ、では解決しません。
えっ、カネで解決するんだ・・・。
出てきたのは子供だけど、このあたりからもう大人の気配がします。
さすが、大人のための怖い童話です・・・。
おまけに、浦島太郎は竜宮城で受けるおもてなしも大人だし、追い出される理由も大人です。
そして玉手箱を受け取り、それを開けて・・・、とだいたいよく知ってる話と同じです。
が、老人になった太郎が乙姫のことを思っている姿は、「愛と涙の・・・」をよく表していると思います。
笠地蔵にしても他の話にしても、元々のお話から、そんなには離れないです。
そこが却って面白いのです。
笠地蔵はどんな話だったか、忘れていたので、こんなもんじゃないの?と思ってしまうほどです(笑)。
かなり残酷だったり、強烈で怖かったりするのですが、最後には何ともいえない哀愁みたいなものも残ります。
それも大人たる所以ですね。
でもまあ、わりとエログロだし、子供には読ませられませんが。
まとめ
決して子供には見せられない、ありとあらゆる意味で、大人のための童話集。
初見だと、強烈な絵に慣れるのに時間がかかるかもしれませんが、この話にはこれが合っていると思えてきます。
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