「ステラとミルフイユ」3巻のネタバレです。
最終回に関するネタバレも混じっているので注意してくださいね。
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「ステラとミルフイユ」3巻のネタバレ
医者になれという父親の言葉に従って生きてきた葉山銀河。
自由を得たいと、家を出て一人暮らしを始めたけれど、世の中は銀河の知らないことばかり。
今までは勉強一筋で、人にも周りにも興味を持ってこなかった。
しかし、アパートの住人たちに出会い、友人を得た銀河は、初めて人の心というものを知る。
そして、桃野椿への恋心を自覚した銀河。
だが同時に、桃野の気持ちや高月柊の気持ちにも気付いていく。
桃野に告白をした高月の旅立ち。
このままでは、桃野は何も答えず終わってしまう。
それでは駄目だと決意した銀河は、桃野を連れて高月の元へ。
そして、無事に送り届けたことを確認した銀河は、静かにその場を離れる。
けれど、高月の前に立った桃野は、一緒には行かないと宣言。
高月のことはとても大切な存在で、ずっと憧れていた。
感謝してもし切れない、何ものにも代えがたい友達だ、と。
そして、自分には大切にしたいものがあるからこそ、ここに残ると言う桃野。
桃野が決めたことに、高月も感謝していると笑顔で応えると旅立って行った。
高月とは行かず、残ることを決めた桃野。
そんな桃野に、銀河は想いを告白。
しかし、桃野には、さくらが一番大切なのだと振られてしまう。
それでも銀河は、人を好きになれたことの大切さを知っていた。
その想いを大切にするためにも、銀河は諦めずにひた向きな努力をする。
父親との関係は勿論、今まで向き合ってこなかったことへ立ち向かおうとするのだ。
ちゃんと向きおうと決めた銀河は、どこまでも純粋でひた向き。
目覚ましい成長を見せる銀河に、桃野も惹きつけられていく。
物語は終わってしまうけれど、二人の未来は、まだまだこれからというところ。
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読んだ感想
この物語は、銀河くんの爽やかな成長物語でした。
勉強ばかりで、気付けば世間知らずで人の心知らずになっていた銀河。
そんな銀河が、桃野をはじめ、色々な人と出会い、人間的に成長していきます。
最初は、変なプライドが高いのかと思っていた銀河くん。
しかし、とっても純粋で素直な可愛い少年でした。
その少年が、次第に人として男として大きくなっていく姿は、思わず応援したくなる。
そして、作中に出てくる言葉たち。
何てことはない軽やかな印象なのですが、とても深い言葉だったりします。
色々な人から貰うそんな言葉を、ちゃんと聞いて考える銀河くんが、また可愛い。
最終巻では、お父さんとの関係も、修復へ向けて進展して良かったです。
最初からなぜか存在感があった山岡さんも、最後までいいキャラしていました。
お孫さんたちと共に、ぜひ番外編が欲しいくらいに。
何より、銀河くんと桃野さんの今後も、とても気になるところです。
桃野さんもまんざらでもなさそうなのですが、簡単にくっ付かないようで。
そんなところも、また銀河くんらしい恋なのかもしれませんね。
物語は終わってしまいましたが、希望を感じさせてくれる爽やかな結末でした。
まとめ
渡辺カナ先生の「ステラとミルフイユ」は、シリーズ全3巻です。
健気で素直な銀河くんの青春成長物語。
渡辺先生らしい、最初から最後まで爽やかな雰囲気を感じさせてくれる作品でした。
ただ、一つ疑問なのは、表題にはどんな意味があったのかが明確に分からなかったところ。
「ステラ」は、「恒星」を意味し、「ミルフイユ」は「千枚の葉」。
もしかして、「葉山銀河」っていうことなのでしょうか?
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