「リミット(漫画)」6巻、つまり最終回です。
ネタバレと感想も載せてあります。
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「リミット(漫画)」6巻のあらすじ
突然のバス事故で生き残ったのは女子5人。
そこに新たに唯一の男子生徒・日向が現れ、状況は好転するかと思われた。
しかし、薄井が死体で発見され、犯人と疑われたハルも崖下に転落。
薄井を殺したのは、日向だった。
問い詰められた日向は、今野と神矢を殺しかけて我に返る。
絶望した日向は自ら命を立とうとするのだが・・・。
ネタバレ
突然のバス事故で生き残った女子生徒5人。
鎌を手にした虐められっ子の盛重が、復讐を果たすかと思われたが、鎌を失い、状況は一変。
疑心暗鬼になって姿を消した薄井が、死体になって発見される。
薄井を殺した疑いをもたれたハルが、崖下に転落してしまう。
しかし、薄井を殺したのは、後から登場した唯一の男子生徒・日向だった。
ハルが疑われるように仕向けたのも、日向だったことが分かる。
追い詰められた日向は、全員を殺して自分だけが救助されるよう、画策する。
しかし、我に返り、絶望した日向は自ら命を絶とうと、崖下に身を投げようとする。
今野は必死で引きとめようとするが・・・?
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感想
学校カースト制といじめをかかせたら上手いすえのぶ先生。
きっとまた虐められる!
席がなくなってるんだ!
などど思っていましたが、席どころか命がなかったー!
殺されてる!?
犯人は誰なんだ!?
・・・という話だけではなさそうなところがすごいところです。
バスの事故で生き残った女子生徒。
1人が殺されて発見され、犯人はいつもにこやかなアイツだったんだ!?
というミステリーなら、犯人が分かってめでたしめでたしなのですが、話はそう単純ではないのですね。
バス事故で救助されるまで、という短いリミット付きですが、極限に追い詰められた状況で、これまでの欺瞞にみちた人間関係がまず暴かれます。
そしてドロドロになる。
ところまでは予想通りかもしれませんが、そこで終わりではありませんでした。
本音をさらけ出し、お互いに傷つけあいますが、それでも前にむかって進んでいくのです。
事故に遭うまでのそれまでの友達関係は、非常に表面的でした。
最初から友達なんかではなかったのかもしれません。
しかし、この極限状況を乗り越えた後、明るい未来が思い描けるようになったのではないでしょうか。
打算とか処世術みたいな友達関係ではなく、本当に相手のことを思いやれることができるようになった気がします。
これが、無人島とかで無限サバイバルだったら、ここまで綺麗にまとまらなかったのではないでしょうか。
長期に渡りすぎると、恐怖とか負の感情が勝ってしまいそうなので。
そう考えると、リミットは上手く作られてるなあ、と感じました。
まとめ
いじめで有名な作者様なので、恐れおののきながら手にしましたが、そんなに心配することもなかったです。
確かに厳しい状況ではありましたが、ちゃんと最後にはふさわしいラストが待っています。
単にキビシ過ぎるサバイバルもの、という訳ではないので、安心してください。
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