「うちの母ってヘンですか?」のネタバレです。
感想も載せてあります。
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「うちの母ってヘンですか?」のあらすじ
「重くて苦しい母親から、私はこうして逃げました」
いわゆる「毒親」とその子供13人の体験談をまとめたコミックエッセイ。
ネタバレ
習い事や進路だけでなく、感情までなんでも娘のことを決めてしまう。
娘の人生の領分に勝手に入ってきて、母の言うとおりにしていれば、間違いない。
そう信じてきたけど、勇気を出して母から逃げ出そう。
これは間違った選択ではないか?という恐怖と、今まで育ててもらったのに、という罪悪感でいっぱいになる。
もしかして期待に応えられない自分が悪いのでは?などと考えることも。
外からはちょっと分からない、「ヘン」な母との親子関係。
ほぼ母と娘ばかりの13人の体験談を収録。
ともこさんの場合「いい気になるな」。
何をしてもまずビンタ。
生ゴミと呼ばれことすらある。
病気になっても、「あんたが悪いから」と怒られ、薬も捨てられる。
自分の中の殺意に気付いたともこさんは、慌てて家出を決行し、以後会っていない。
花絵さんの場合「幸せになっちゃだめ」。
幼い花絵さんに家事を押し付け、子供に聞かせるような内容ではない自分の恋愛話ばかりする母。
当然、花絵さんにも自分の際どい価値観を押し付け、おまけに盗癖まであった・・・。
今は母となった花絵さんは、自分の娘の幸せな生活を妬ましく思う自分に気付いてしまう。
この二つは特に虐待に近く、犯罪っぽいですが、このほかにも子供への愛情を感じつつも「ヘン」な母親ばかりが語られています。
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感想
これが全く理解できない、という人は逆に羨ましいです。
最高の理想的な親子関係にあったのでしょうか。
羨ましい限りです。
誰しも読みながら、自分の親子関係を思い浮かべながら読むと思います。
どちらかというと、親としての自分ではなくて、子供としての自分としてだと思います。
もしかして、「親としての自分」で読んで、文句を言うなんて娘はおかしい!
などと思ったら、あなたも毒親かもしれませんね(笑)。
しかし難しい問題です。
うちの母も過干渉の傾向はありますが、ちゃんと愛情の存在は感じます。
別にこの本に登場する母たちも、愛情がないとか、人より極端に少ないわけではないとは感じます。
どうも、娘自身の意思とか感情を尊重しない傾向があるようには思いますが。
それに圧倒的に息子ではなく娘が多いのも、女性特有の感情が大いに影響しているような気がしますね。
花絵さんの例のように、嫉妬とか。
自分に足りなかったものを埋める存在?
自分の代わりに幸せになってくれる存在?
そのために子供をコントロールしようとして、子供を毒親の一部にしようとしている気がします。
子供を自分から切り離して考えられないんだろうなあ、と思いました。
まとめ
目に入れても痛くない自分の子供。
という表現がありますが、本当に入れてくるタイプの母親が登場します。
あまり分かりたくはなかったですが、あるある、とけっこう感じました。
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