「女郎ぐも 日本ふしぎ草子」を読んだ感想とネタバレについてです。
日本の妖怪の昔話をベースに作者独自のアレンジを加えています。
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「女郎ぐも 日本ふしぎ草子」のネタバレ
収録作品は、様々です。
- 地獄の鬼
- さるかに合戦
- 女郎ぐも
- 幽霊の酒盛り
- 安珍と清姫
- おとみーさん
- ふたるの嶋
- シノの枕、
- 豆ころころ
- 幽霊飴
- 火ともし山
以上の11作品が収録。
この全ての話の主役は「孤独な女性」たちが主役です。
大きな話の路線は、私達が小さい頃に絵本や大人から読み聞かせられた話と大差はありません。
昔話らしい教訓なども混じっています。
悪者は成敗されてしまったり、という点ですね。
しかし、中には伝承の話としては、あり得ないであろうハッピーエンドを迎える作品もあります。
正直、この本の内容紹介文に違和感を感じてしまう内容も混じっているのは、間違いありません。
中でも、「幽霊飴」は必読。
私達が日常で忘れかけている「霊」への接し方などを改めて思い出させてくれます。
今作で一番心が温まる作品でしょう。
全てが短編集なため、ここで詳しく文字のみで載せると膨大な量となります。
後に触れますが、短いながらも起承転結の表現が非常に上手いです。
ぜひ、その起承転結の上手さは貴女自身で確かめて欲しいと思います。
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読んだ感想について
表紙の絵でとっつきにくい感じがするかもしれませんが、読んでみて損は無いな、と思いました。
昔話ベースですから、中には少々暴力的表現の強い話などもあります。
最初の地獄の鬼は、死んでいった子供達が地獄に落ちて、鬼たちに囲まれて棍棒でドスーンドスーンと突かれてしまったり。
そういった暴力的な表現が苦手な方は、ちょっとだけ心して読んだほうがいいかもしれません。
全体としてみれば、今の子供たちに読み聞かせてもいいのではないかな。
そんな風に思わされる作品内容となっています。
多分、今の小さい子供たちは、これらの物語って聞かされていないと思いますし。
さるかに合戦やももたろうとかは別ですけれど。
そういうわけで、一度試しに読んでみて欲しい作品だな、と思いました。
まとめ
全体としては、全200ページにも満たないながらコンパクトにまとめています。
読み終わったあとに、ページを是非数えてみてください。
絶対に驚くと思いますよ。
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