「姥捨て〜介護地獄〜」のネタバレです。結末にも触れているので注意してくださいね!
[AD1]
目次
「姥捨て〜介護地獄〜」の結末までのネタバレ
普通の生活をしていた良子は、ある時に訪ねてきた義姉と義母に戸惑っていました。
隣の県に住んでいて、舅が亡くなってから義姉夫婦と共に暮らしていたのです。
それが何故か良子たちの家に居候すると言い出すのだでした。
しかも、義姉がこんなことをいうのです。
「今日から母さんの世話よろしくね」というように。末っ子の嫁である良子が断れるわけがなかったのでした。
義姉曰く、もう交代してもいいんじゃないかしら。つまり、面倒になったのです、義母のことが。
義姉は財産だけを貰っており、義母のことが邪魔になっていたのです。
だから、丁度いい。末っ子の所に捨てよう、と考え本当に実行。
この行動に怒りを感じた良子ですが、夫に取り次いでも仕方ないという形の一言。
お決まりの相談するから・・・。このような弱々しい言葉を吐くのが精一杯でした。
さて、良子の家には3人の娘がいます。高校2年生、高校1年生、小学4年生。
祖母と暮らすことが非常に不安な表情が見て取れます。
⇒BookLive「姥捨て〜介護地獄〜」を読む(スマホ・PC共通)
始まってしまった姑との共同生活
姑は昔ながらの人で、田舎気質。自分が一国の主かのように振る舞い続けます。
足腰が弱まっていることもあり、杖をついて歩くのですが、その杖を凶器のように振り回す。
明らかに元気です、このババア。
そして、やはり懸念していたことが起こり始めるのでした。
食事は口を空けてクチャクチャするし、トイレは常に汚す。さらにはお風呂まで。
老人介護施設行きにしたいほど酷い状況で、娘達ももう限界。
さらには、良子を叱りつけて召使のように使いっ走りにすることに、良子も疲れ始めていたのです。
姑がある時に激怒し始めました。理由は年金を良子に盗られたっ、というありえない理由で。
「どろぼう!どろぼう!」と声を荒げて、良子を責め立てるのでしたが・・・。
その顔はあまりにも嬉々としているのです。
楽しい、楽しい、優越感に浸り、自分自身の偉大さを誇示するように。
流石にもう無理と思った良子は、単身赴任中の夫に来てもらい通帳の中身を説明してもらうのでした。
息子の言うことなのであっさりと信じ、この件に関しては一件落着。
しかし、再び良子に試練が訪れるのでした。
[AD2]
姑が脳梗塞による入院と介護地獄
幸い(死ねばいいのに)命を取り留め、症状も軽い状態で入院することに。
最初はおとなしかったものの、次第にいつもの調子に戻り始め・・・。
ついにはナースステーション前で暴れ始めてしまいます。
真夜中に叩き起こされた良子はタクシーで姑を迎えに行き、自宅へ連れて帰るのでした。
ここから良子と、そして良子たち家族全員の介護地獄が始まろうとしていたのです。
まず、隊員によるリハビリも受けません。しかも、自力で立ち上がれないため身の回りは全て良子の世話が必要。
介護の過程が進むにつれて失禁なども増え、ついには便すら自分で出せないようになっていたのです。
部屋に充満する臭気。吐き気を催しながらも、良子は必死に堪え続けます。
しかし、甲斐甲斐しい介護も姑には当たり前のようにしか感じられておらず、ワガママはヒートアップ。
昼も夜も喚き散らすため、良子のみならず娘も目をさましてしまいます。
あまりにも疲れ果てている良子の姿を見ておられず、娘は身を案じこういうのでした。
「どうせいつものワガママだよ放っておきなよ」と。
その言葉は、良子の胸へと突き刺さり少しずつ行動へと移させていくのでした。
[AD2]
ケアマネージャーを呼ぶことに
流石に限界がきたために、介護を手伝ってくれるケアマネージャーを使うことに。
しかし、一向に姑は良くなるどころか、悪化する一方。
最早何を言っているのか良子にもわかりません。
我慢の限界が刻一刻と迫ってきてます。
そんな殺意に飲み込まれそうになった良子の元に、タイミングよく単身赴任から夫が帰還。
良子の言葉をしっかりと耳にした夫は、父が亡くなった保険金で母(姑)を施設に入れることを決意。
幸い、介護施設には空きがあり、すんなり入ることになりました。
もちろん、義姉にも連絡するものの・・・答えは文句をいうだけで、援助などするわけがなかったのです。
こうして、介護施設に入りつつ寂しい一生を終える姑。
姑の姿を目にした時に、良子は一体何を胸に抱いていたのか。
どのようにして、姑は最後を迎えてしまったのか。
最後の一文はぜひ、あなたの目で確かめてみて下さい。
[AD2]
感想と結末について
良子がよく耐えきった・・・と心から労いの言葉を掛けたくなりました。
私だったら、脳梗塞の時点で施設行きでいいよね。いや、その前からやるでしょう。
流石に、読んでいてこのようなワガママな老人は、死ねばいいのにって思いましたね。
ありがとう、と言ってくれたら良いのですが、言わないですもんねー。
そんな人に対して、何かをしてあげる義理なんて一切ありません。
一言「死ねっ!」と言ってあげるくらいです。
因果応報という言葉があるように、いつか自分に跳ね返ってくる。
だから、人には親切にして生きるべきだなーって思いました。
また、いずれ自分もこうなる。その時に、どう対処すればいいか。
そして、どうしたら負担にならないだろうか、と考えさせられる作品でした。
まとめ
スカッとするような作品ではありませんが、自分はこうなりたくない。
こうなったら死んだ方がマシ。人の振り見て我が振り直せという言葉が身に染みる思いです。
[AD1]
続きの2話に関してはコチラの下のリンクからどうぞ。
⇒「姥捨て〜介護地獄〜」2話の結末までの詳しいネタバレと感想へ
同じような作品で実話を元にしてある作品も紹介しています。
もしかしたら、耳に挟んだことがあるかもしれない話なので、覗いてみて下さい。
⇒「ブラック主婦〜ダンボール〜」ネタバレと結末!事件は実話って本当?へ