「姥捨て〜介護地獄〜(漫画)」4話のネタバレと結末です。
ネタバレ全開ですので注意してくださいね。
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目次
「姥捨て〜介護地獄〜(漫画)」4話:介護皮算用のネタバレ
今まで普通に暮らしていた洋子の元に突如、兄から電話がかかってきた。
「脳梗塞だそうだ」
急いで母の元に飛んでいったが、命自体には別状は無いということで一安心。
兄の話では近所の人が回覧板を持ってきたお陰で一命を取り留めたのだ、と聞かされていたからだ。
ただ、やはり脳梗塞は重く、半身マヒと言語障害が残る可能性がある。
医師からはハッキリ言われ、介護の用意をしてくように、と言われていたのだった。
実家に全員で帰省し、これからの母のことを話し合うことになる。
しかし、困ったことに洋子は引き取れるわけがないのだ。
夫と子供、さらには夫の義父母と同居。これ以上、老人の面倒など見きれない。
仕方ないため、老人介護施設に入れる提案をする兄。
そこへやってきたのが貴子。兄の嫁であり、洋子の義姉である。
話はまとまり、貴子が面倒を見るという方向で進んでいく。
代わりに出された条件は1つ。
『月3万円を援助する』という話だった。
これ自体は何ら問題ない。介護を引き受けてくれたのだから。
洋子は元の場所へ戻り、夫に今までの経緯を説明。夫もそれを飲み込み、母については一段落するのだった。
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母の介護が始まって3ヶ月が経過
比較的早く見つかったのか、マヒがあるものの介護があればトイレにも行ける。
言語が多少不便ではあるものの、意思疎通ができないレベルではない。
リハビリが段階的に踏めば、完全とは行かないが多少の介護でどうにかできそうではあった。
さて、そんな明るい話ばかりなわけがなく・・・。
洋子に相談ということで話を持ってきた貴子。
介護保険の話から始まり、デイサービス、ヘルパー。介護の単語が続々と出てきます。
何が言いたいのか。早い話が「お金の援助をもっとして」という話でした。
遺族年金などもあったものの、お金を使うのもね。
などと言う貴子は、洋子に対して「あと5万円くらい」という増額を迫ったのです。
離れた土地にいる洋子は、貴子に押し付けてしまっていることを申し訳なく思っていました。
それだけ大変なのであれば・・・そんな思いから、パート代全てに当たる8万円を仕送りに出すことを決意。
しかし、ここで1つ大きな問題になるであろう事を兄がしてしまいます。
通帳を貴子に預けてしまったのでした。そして、その時に言われた一言。
「送金よろしくね」
この言葉に洋子は不安を抱かざる得ないのでした。
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それからの洋子の生活はというと
娘の進路、夫の義父母の手伝い、さらには増やしたパート。
様々な世話や仕事に忙殺され、母の様子を見に行くことなどできなかったのです。
電話で洋子に確認するも特に変わりない。安心して。大丈夫よ。
こういった言葉が並べられているだけだったのです。
とうとう貴子は、電話口でも金の話ばかりをし始めていきました。
イヤな予感がする洋子ですが、娘の受験もあり中々動くことができずにいます。
娘も卒業し受験も済んだため、春休みを利用して行こうという話を貴子にしました。
しかし、貴子はその話を聞いた途端に送金に上乗せしろ、という一言の一点張り。
突如キレて、電話をガチャッときってしまったのです。
不安に感じた貴子は実家へひっそりと戻ることを決意。丁度、戻った時に貴子が外に出てきます。
そこには着飾った貴子と、電話口から見知らぬ男の名前を口にしていました。
介護?デイサービス?お金の無駄でしょ。
義母の面倒など、最初から見ていなかったのです。母の変わり果てた姿に洋子は涙していました。
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洋子は兄を呼び、事情を一緒に聞くことで母の実態を知る
事情を聞くために、介護サービスの人の元へ兄と共に伺い事情を聞きます。
やはり、そこで知らされた現実は非常でした。何一つ介護らしいことをしていなかったのです。
さらには、兄が預けた通帳からは1千万の利用履歴。ブランド物を買い漁っていたのです。
どうして、貴子がこんなことをしたのか。それは兄の左遷が影響していたのです。
そのため、マンションのローンの支払いはギリギリ。それを苦に思い、母の介護にて挙げた。
しかし、その実態は介護とは程遠く人を死に追いやるためのものであり、洋子には許せませんでした。
母のためと思って行った送金だって、結局は貴子の無駄使いに消えていたのですから。
翌日、セイヤと帰ってきた貴子に対して、2人で問い詰めます。
ですが、往生際の悪い貴子は言ってはいけない一言を発してしまいました。
「うちが相続するお金なんだし使ったっていいじゃない」
その言葉に怒りを発したのは夫である兄ではなく、洋子でした。
思いっきり勢いを付けたグーパンをストレートで御見舞。
加えて、兄には浮気のことも知られたため離婚届にサインを書かされることに。
財産分与はなし、年金分割もなし、子供たちからは見捨てられることになり、全てを失うのでした・・・。
洋子のグーパンは作中屈指のシーンとして必見ですね。
最後のページに見せる洋子の母の顔を見た時は、安堵することでしょう。
ラストシーンにかけての展開は見逃せません。ぜひ、漫画のコマで確かめてみて下さい。
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感想について
ありがちな話ですが、夫である兄も動けなかったのかな、と思わざる得ませんでした。
信用しているとは言え、肉親意外に通帳を渡してしまうのは・・・ね。
せめて、自分の通帳口座だったら良かったのですけれど。
さて、今回の話は前の話と違って母親が死にません。
前の話では全員死んでしまいました・・・。
流石にこれで死なれたら気分が悪いです。
しかし、一人で老後を過ごすとなると大変でしょうねー。
お金があってピンピンしていたらいいのですけれど、大抵は70歳後半からボロボロですから。
私の親もあと10年ちょっとで70歳後半になりますから、覚悟が必要って感じです。
本当にどうなるんでしょうか。家族と色々と話さないとなーって思っています。
まとめ
唯一収録作品の中で報われる(?)いや、一命を取り留めた形になりました。
大変かもしれないけれど、他の作品と比べたら遥かに恵まれていましたね。
それと同時に、お金は人を狂わせるっていうのは本当なんだな、と再度感じさせられました。
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1話、2話、3話はそれぞれ別でまとめてあります。まだ知らない人は、覗いてみて下さい。
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