最近のマンガ、というよりは全体的な物語の傾向としてハッピーエンドが好まれる傾向があります。
とはいえ、やはりダークな部分に人は惹かれるのも事実です。
読んだ後に、モヤモヤしたり、うめき声っぽい物をあげたり、と。
「さよならハルメギド」は、後者に当たる作品です。
短いながらも、人が触れたくない部分に触れる物語を展開していきます。
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『さよならハルメギド』の最終回のネタバレ
最終回付近では、主人公の将太が成長して、高校生くらいになっています。
2巻までは、大人の事情、子供の事情と入り混じった形の話が展開されていました。
例えば、主人公たちの性への目覚め、などがいい例でしょう。
一方で、大人の話になると主人公の父親が悪意をさらけ出してしまっている状態だったりとか。
3巻も引き続き、将太を中心として将太の実父、実母、優馬の3人の大人の関係を中心に繰り広げられます。
正直、子供にはどうしようもできない世界だ、と読み進めると通関せざる得ない展開です。
事件自体は解決するのですが、将太たちは街から離れる決断をします。
誰にも何も言わずに、です。
そして、9年後にとある女の子と再会します。
そう、1巻の表紙でも描かれていたあの2人の女の子たちとです。
あれ、と思った方がいるでしょう。
「とある女の子」という書き方なのに「2人」ってどういうことだ、と。
この「とある女の子」についての捉え方は、実は様々な意見があったりするんです。
白田さんではないか、ななこちゃんではないか、と。
さて、再開したその女の子は、将太と別れてからの事を事細かく話してくれます。
自分に起きた辛かった日々を中心として、細かく細かく。
そして、将太に対して忘れられない一言を伝えてくれます。
その伝え方は、かなりの衝撃なので3巻の最終回を読んでみて欲しいと思います。
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個人的な感想は最後の衝撃的な終わり方
1~3巻、特に1巻辺りは小学生らしい雰囲気で、こういうこともあるよな、と思っていました。
しかし、2巻の途中辺りから子供のいる場所、大人のいる場所、というのが明確にハッキリと境界を引かれた感じを受けたんです。
ネタバレでも軽く話しましたが、性への目覚め、ですね。
自分もそういう時期があったので、自分の事とも重ねて読んでしまえたからかもしれません。
また、親と一緒に食事をしているシーンなどで流れるドラマのワンシーン、とか。
食事中に流されて、気まずい雰囲気を醸しだしてくれた思い出が私にもありました。
そういった、日常生活の中で起きる「子供の世界」と「大人の世界」の違いを見事に書いてくれたな、と。
そして、最後の最後であの終わり方というのは、「!!?」と目を見開いた状態になるほど強烈でした。
同作者の別作品は、コチラからどうぞ。
まとめ
最近では「さよならハルメギド」のような作品は、見かけなくなっていますよね。
そういう点も含めて、いい意味でも悪い意味でも読んでみて欲しいな、と私は思っています。
「さよならハルメギド」が気になる人にオススメなのが「なるたる」です。
多分、この話は聞いたことがあるかもしれないので、興味がある人は覗いてみて下さい。
⇒「なるたる」のり夫の解体と豚喰いに行われたとある行為についてへ
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