「超ブラック主婦~不幸を孕む家」のネタバレ&感想です。
がっつりネタバレしているのでこれから読もうと思っている方はご注意ください。
無料試し読みは、対応端末のリンク先で検索すると読めます。
⇒BookLive!コミックの無料試し読みへ
「超ブラック主婦~不幸を孕む家」あらすじ&ネタバレ
エリートでイケメンの優しい夫。
優等生で美少年のよくできた息子。
誰もが羨むご近所で一番幸せな主婦―
そう思われている主人公・伊藤理恵子37歳。
ご近所の主婦から羨ましがられる理恵子でしたが実際は違いました。
心に溜まったやりきれない思いを吐き出すように毎日嘔吐を繰り返す―
そう理恵子は過食症になっていたのでした。
たくさん食べると気がまぎれることを発見して理恵子は過食に。
しかし食べる一方だとみるみるうちに太っていき・・・
これでは駄目だと食べたものを吐いてみます。
これがなんだかスッキリするので病みつきに・・・
そして事態は悪化。
間食が多くなりもらっている生活費では足りなくなってしまいます。
しかし間食をやめられない理恵子は友達や親にお金を借ります。
それでも足りなくなりついには闇金にまで・・・
誰もが羨むような家庭の主婦。
一体どうしてこうなってしまったのでしょうか!?
▼以下から詳細のネタバレをしています。
作品を読んでみたいなと思われた方はこちらからタイトルで検索してみてください。
⇒Handyコミックで読む(スマホ版)
⇒BookLiveで読む(スマホ・PC共通)
原因その1:夫
「お早うございます」
出勤前、ゴミ置き場にゴミを出しにくる夫。
「アラ、伊藤さんのご主人」
「お早うございます」
ゴミ当番でゴミ置き場の掃除をする主婦たちも笑顔で挨拶。
「ゴミ当番御苦労さまです」
理恵子の夫は近所の主婦たちに労いの言葉をかけ出勤していきました。
「ホンット伊藤さんのご主人て優しくてステキよねー」
ご近所にも評判のいい理恵子の夫。
しかし、その実体は―
「何だッ、このYシャツ、アイロンかかってないじゃないかッ」
理恵子の向かって言う夫。
「ごめんなさい。昨日は忙しくて。
Yシャツなら他にもあるから大丈夫かと思って・・・」
謝る理恵子に夫は怒鳴りつけます。
「クラシコのヘアラインはこれ1枚なんだから、ちゃんとかけとけよッ
・・・ったく何年主婦やってるんだよッ、使えない女だな」
ここまで言われても理恵子は、専業主婦なんだからしっかりしなきゃ・・・
そう思って頑張ります。
私がこんなだから浮気されたのかも・・・と考える理恵子。
そう、夫に浮気疑惑が発覚していたのでした。
出張から帰ってきた夫のスーツをクリーニングに出そうと思ったその時。
ポケットの中からホテルの領収書が出てきました。
大阪に出張に行ってたはずの夫。
なのにその領収書は京都のホテルで、しかもダブルの宿泊と書かれていました。
どうすればいいのかわからなくなった理恵子はOL時代の友人に相談します。
相談した結果、考えに考えた末、夫の浮気を心の中にしまい込むことに。
子供もまだ学生だし、離婚だとか考えられない・・・
そう考えた末の結果でした―
原因その2:息子
近所のおばさまに人気なのは夫だけではありませんでした。
「優秀な上に美少年だし!!」
「いつもきちんと挨拶もしてくれるし非の打ち所がないのよねーっ」
そんな近所でも評判のいい息子でしたが―
「勝手に部屋に入るなって言っただろ!?」
掃除をするのに息子の部屋に入った理恵子に怒鳴ります。
「掃除なら自分でやるし!!二度と勝手に入んなよッ」
と怒鳴り玄関から出て行こうとする息子。
「ちょっとどこ行くの?もうすぐ晩ご飯の時間なのに・・・」
―ドン―
止める理恵子を突き飛ばして出て行く息子。
小さいころは優しい子だったのに成長するにつれ言動が父親に似てきました。
息子の暴力を夫に相談する理恵子でしたが・・・
「目立つアザなんかつけられたり暴れてご近所に聞かれてもみっともないしな・・・
ハデに暴力を振るわないようにオレから話してやるよ」
そして父親に注意されやめるかと思いきや―
「ったく、オヤジに余計なこと言いやがって!!」
と勢いよく背中を蹴られる理恵子。
そして理恵子のエプロンに入っていた財布からお金を抜き取りました。
「これからはオヤジの言う通り目立たないところを痛めつけてやるからな」
そう言って息子は何食わぬ顔で学校へ行きます。
原因その3:夫の浮気相手
闇金にまで手を出してしまい返せる宛も無い理恵子は人妻ヘルスで働くことに。
ある日、仕事を終えての帰り道で夫がホテルから出てくるところを目撃。
夫と一緒に出てきた女性は理恵子のよく知る人物でした。
夫の浮気疑惑が浮上したときに相談したOL時代の友人・亜美でした。
亜美は5年前に結婚して北海道に引っ越していたはずでした。
北海道にいるはずの亜美がどうして夫と・・・!?
そう思った理恵子は、ホテルから出て夫とわかれた亜美を尾行。
なんと亜美は、理恵子の家からほど近い隣町のアパートに入っていきました。
何も知らないふりをして理恵子は亜美に電話をかけました。
「あ、亜美?今どこ?」
アパートの階段を上りながら亜美は言います。
「今ねぇ、近所の牧場に手伝いに行く途中なのよ。
悪いけど急いでるからまた今度ね」
理恵子は、亜美との共通の友人に亜美のことを確認すると・・・
「ああ、あのコなら2年前に離婚して、また東京に戻ってきてるハズだけど?」
2年も前から、ずっと騙されていたことに理恵子は気づくのでした。
⇒BookLive!コミックの無料試し読みへ結末のネタバレを含む感想とか
仮面夫婦とか仮面家族とかまぁ、あるあるですよね。
誰もが羨むような家族なんて中身はこんなもんだよねって。
所詮、人間だもの。キレイな面だけじゃないってことです。
まあここまで汚いのもなかなかないかもですが(汗)
ため込む性格の主人公には同情します。
自分も昔、過食症だったことあるんでわかります。
食べてる時ってなんか幸せじゃないですか。
吐くのもなんか気持ちいいんですよ、デトックスみたいな気分で。
いや、違うそうじゃない。間違ってるんですけど。
しかし下水が詰まるほど食べて吐いてしてるのは驚きました(汗)
家のトイレで毎日吐いていたためマンションの下水が詰まってしまうって・・・
それを機にトイレで吐くことができず、袋に吐いた汚物をため込んで。
それは理恵子の心の中のドロドロとした気持ちと同じようにどんどんどんどん・・・
そして、ため込んだ汚物のお裾分けと称して亜美のアパートに運ぶんですね。
それを通報されて、理恵子はゴミの不法投棄で捕まってしまうことに。
「汚いものを隠そうと・・・
しまい込もうと思って努力したけどものには限界がある・・・
無理に押し込んでもいつかはあふれ出すのよ・・・」
最後の理恵子の台詞。
たぶん供述内容なんだと思うんですけど、それがとても印象的です。
溜め込んだ汚物と、理恵子の心の中に溜め込んだストレスとをかけた言葉。
上手いこと言ったなと・・・ちょっと考えさせられる台詞でした。
無料試し読みは、対応端末のリンク先で検索すると読めます。
⇒BookLive!コミックの無料試し読みへ
コメントを残す