「おもいでだま」のネタバレと読んだ感想です。
もし、何かの想い出を消しされるとしたら、貴方は保存しますか?
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「おもいでだま」のネタバレ
1話~数話の複数で構成されたオムニバス形式で進んでいきます。
例えば、最初は高校時代に仲が良かった友達にフラれたトラウマを持つ男の子。
「どーてい」という思春期の男の子の心にグサッと刺さる一言を告白の時に受けました。
以来、この男の子は女の子と仲が良いところまでは行きます。
だけど、そこから先の一歩を踏み出す勇気が無くて、「MSC(メモリー・セーブ・キャンディー)」を利用する決意をしたのです。
ちなみに、一回の利用で10万円になります。
高い・・・・。
そんな高額なキャンディーは、人のトラウマ、嫌な記憶を外部へ抽出・保存をしていきます。
しかし、物語後半からは、このキャンディーの仕組みの是非に関して。
さらに、このキャンディーを巡る黒い話などが徐々に展開されていくことに。
また、主人公らしい主人公がいないように感じますが、きちんと主人公はいます。
主人公の出生の秘密や、小さなことであろうとも記憶を消そうとし続ける理由。
そして、主人公が記憶を消し続けた先で得た境地は、読み続けた読者に感慨深いものを抱かせてくれることでしょう。
ぜひ、主人公が見つけた「もの」というのは、貴方自身で読んで確かめてみてください。
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読んでみた感想
設定について、誰もが夢に見たものだな、と思いました。
人間の記憶っていうのは、それなりに都合が良くて、嫌な記憶ってそれなりに封じ込められるんですよ。
でも、中には封じ込められない記憶もあるため、それを取り除いてくれるのは凄く有り難いことです。
私も、作中で取り除いて欲しい、と思いましたからね。
しかし、やっぱり物語が進むに連れて、そんな夢のような機能だけじゃない話になってくるのが注目点。
しかも、それが1巻からは全く想像がつかないように出来ている。
このことも、私が「おもいでだま」に懐く高評価に繋がっています。
まとめ
1章毎に区切って読むも良し。
1~4巻をまとめて読むも良し。
起承転結もまとまっており、全4巻という手頃な巻数でまとめられているのもGood。
また、表紙のカラー絵も綺麗なので、ぜひ読んでみてください。
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