タイトルが何となく綺麗だったので手に取った「ひばりの朝」のネタバレです。
結末まで読んだ感想は・・・・、と言葉になりませんでした。
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「ひばりの朝」のネタバレ
主人公はひばりという中学2年生の女の子です。
中学2年性にしては、体の発育が良いため、そういう目で見られます。
そのせいで、実家では母は1人の女として、父も娘ではなく女として見てきます。
ゆえに、家庭内に居場所を失っていくため、外へ外へと出ていきます。
しかし、外へ出た結果は男からも女からも同じ視線。
このような状況に触れてしまったこと。
そして、ひばり自身も自分が悪いのである、と内向的な面を持っているため、より自体は深刻な方向へ動きます。
そこから、ある時を境に父親がひばりを虐待している、などという噂が流れ始めます。
さらに、この件の事で頼れそうだった人にも最終的には、突き放されると同然の言葉を向けられてしまう。
こうして、ひばりは徐々に行き場を失ってしまっていきました。
家庭でも、外でも、ひばりはどこにも居場所がありません。
そこで、ひばりが思いついたのは「息を止めること」でした。
文字通りの意味ではなく、ひばりは高校卒業までの5年間を存在しない人物のように生きよう。
そう決心したのでした。
そして、朝を迎えたひばりの世界とは・・・。
このラストの部分は、人によって解釈が180度変わってきます。
ぜひ、ラストを含め「ひばりの朝」の細かい部分は、貴方自身で読んで確かめてみてください。
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結末まで読んだ感想
まず、何も知らない状態で読んだので「騙されたっ!?」と思いました。
ただ、非常に面白い点もあって、物語が多人数視点で動いていくんです。
そのため、読み終わった後に、誰に感情移入をしていて、誰がムカつく。
というような点がハッキリと読者が自覚できる作りとなっています。
話は物語に移ります。
物語自体は、読み終わって気持ちの良いものではありません。
私個人としても、最後の最後にひばりに訪れた結末は、決して良いものではない。
そう考えています。
理由は、ネタバレでも触っているように、ひばり自身の居場所が世の中に無いこと。
そして、「息を止める」ということからです。
ラストの点に関しては、本当に人それぞれの感想があります。
あくまでも、私は上のように感じただけです。
貴方が読んだら、また別の感想を懐くかもしれませんね。
まとめ
ずっしりと来る内容なので、朝の通学・通勤をはじめ、スキマ時間には読まないようにしましょう。
また、寝る間際に読むのも止めておいたほうが良いです。
休みの日中に読むことをオススメします。
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