会社ではクールなデキる男、家では妻を溺愛する完璧夫の孝太郎。
そして、そんな孝太郎にいつもドキドキさせられている希。
「○○ない花嫁」シリーズ第4作目。
笑いが止まらない2人の夫婦生活をはじめに、1冊まるまる一気にネタバレしていきます。
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「ヨメない花嫁全3話+堕ちない花嫁」
家では、熱烈に妻を溺愛したかと思えば、切り替え上手に仕事もこなす。
そんな完璧な旦那様の孝太郎との夫婦生活も2年目。
しかし、会社でも頼りにされる孝太郎は、多忙を極める。
だから、来週に迫った希の誕生日も、きっと忘れているだろう。
それでも、昨年は、誕生日だけでなく結婚記念日、孝太郎の誕生日も一緒に過ごせた。
その思い出だけで、すでに希は生きていけるほど幸せだった。
だからこそ、孝太郎が忘れていたことを気にしないよう、希は仕事に打ち込む。
けれど、そんな希の姿に、社内では早くも倦怠期に入ったのだと噂されてしまう。
さらにいえば、相手が孝太郎であれば、仕方ないと同情される始末。
最早、やけくそな思いで仕事をする希。
しかし、当の孝太郎はしっかりを覚えており、誕生日当日の仕事さえ定時上がりしていた。
反対に、当日に残業を入れてしまっていた希は、孝太郎からの連絡さえ気づかなかった。
希が終わるのを、プレゼントを用意して、ずっと待っていてくれた孝太郎。
そればかりか、多忙であろうと大切な妻の誕生日に時間を作れないわけがないとまで。
続いてのお話は、なんと真夏の深夜に、リビングと寝室のエアコンが故障してしまうお話。
唯一無事だったのは、希の部屋だけ。
完璧な夫の孝太郎に合わせ、日々、希は自室で体のお手入れをしていたのに。
孝太郎がいては、それもままならない。
何かと言い訳をして、孝太郎のスキンシップを避けていた。
だが、言い訳として行った風呂掃除で、希は脱水症状で意識を失ってしまう。
気づけば、孝太郎に救助、介抱されていた。
そして、まるで避けていた時間を取り戻すように抱かれ、あまりの熱に希の汗が滴る。
ただ、暑すぎることに気づいた2人は、過酷な現実を突きつけられた。
真夏の深夜、エアコンが全滅したことを。
次のお話は、凄く酔って帰ってきた孝太郎が、休日である翌日、何かおかしいというお話。
普段通り、いや、それ以上に希に対してスキンシップを行う孝太郎。
しかし、気づけば孝太郎は、どこかへ電話をかけている。
孝太郎の不自然さに気づいた希は、隠し事があるだろうと、孝太郎に問いかけた。
すると、普段以上に冷気を放ち、白を切る孝太郎。
おかしくなったのは昨夜帰ってきてからで、一体、昨夜に何があったのか。
しばし、無言で向かい合う2人。
そこに、洗濯機から、カラカラという音が。
急いで走っていく孝太郎は、普段の潔癖症からは考えられない暴挙に。
濡れた洗剤まみれの洗濯物を取り出して床に放り投げ、何かを探しているのだ。
そして、孝太郎の手は、ある物を探し当てる。
それは、結婚指輪で、孝太郎は朝起きた時から方々連絡を取って探していたというのだ。
改めて、孝太郎が自分との思い出を大切にしていたことを知る希。
そして、冷静になった2人には、ひどい惨状の洗面所が残った。
最後は、表題の堕ちない花嫁。
初めて新人の教育係を務めることになった希。
希の部署に配属された新人・赤堀は、素直でいい子なのだが、甘えや抜けが多い。
新人のためのマニュアル作成や、日々の指導などで、希は疲労が溜まっていく。
孝太郎は、そんな希に、全面的に協力すると、理解ありすぎるくらいの姿勢。
しかし、日々、孝太郎との時間よりも、赤堀に関わる時間が増えていく。
甘えさせすぎも良くないし、何より孝太郎をないがしろにしたくないと思った希。
そう決意したのもつかの間、赤堀が重大なミスを起こしてしまう。
フォローに駆けずり回り、なんとか収まったその時、希は赤堀から告白される。
思わず脱力し、聞かなかったことにすると答えるが、そこに孝太郎が。
孝太郎は、見る目があると赤堀を褒め、社内でも定評のある冷気で応対。
そして、名刺を取り出し、仕事を覚えたらかけてこい、相手してやる、と。
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「今宵の再会はご内密に」
物心ついた頃から、不思議なものが見えた佐々永琴葉。
しかし、そのせいで周りからは浮いた存在に。
お陰で青春時代を棒に振った琴葉は、そういう類の話は一切しないように生きてきた。
それなのに、相変わらず彼氏も友達もゼロ。
飲み会の帰り道、やはり1人で帰ることになってしまった琴葉。
いつもより飲みすぎたせいか、孤独感がより襲ってくるかのようで。
すると、目の前には、幼い頃に見た「妖精くん」の顔。
そして、翌朝、目覚めた琴葉の横には、全裸の男が。
聞けば、酔っ払って植え込みに嵌った琴葉を救助してくれた人だという。
さらに、全裸なのは、琴葉が彼のスーツに吐いたから、だとも。
しかし、見れば見るほど、彼は妖精くんに瓜二つ。
すると、彼は、琴葉を守るために、人間になったのだと言うのだ。
そんなことってあるのかと、驚いていた琴葉だが。
翌日の会社で、再び妖精くんこと、藤代と再会。
藤代は、琴葉の言葉にノッただけで、からかっていたのだ。
もう信じないと、普段の真面目さを取り戻そうとする琴葉。
だが、一々藤代の言葉に動揺し、信じそうになっては振り回される。
けれど、藤代はからかうものの、琴葉の不思議発言も素直さもいいと言う。
そして、次第に、藤代に惹かれていることを自覚してしまう琴葉。
そして、琴葉は藤代に想いを告げる。
すると、藤代もまた、素直な琴葉に惹かれていたと。
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「プロポーズの才能」
生まれてこのかた、澤渡花純の間の悪さは天下一品。
付き合っていた彼氏のサプライズプロポースを台無しにして振られ。
友達の結婚式のサプライズ企画をダメにし、出席した冠婚葬祭すべて空気を凍らせてきた。
あげく、お得意先の祝賀会に水を差した花純は、とうとうさせんとも取れる部署異動に。
ついたあだ名は、「サプライズキラー」。
異動先では、年の近い涌井に仕事を教えてもらえと指示されるが。
冷ややかな空気で、馴れ合いはゴメンとばかり。
意気消沈してお昼に1人出かけた先には、涌井が。
そこでもまた、間の悪い発言をしてしまった花純。
そんな涌井へ、罪滅ぼしに、なんでも言うことを聞くと花純は言ってしまった。
すると、涌井の態度が豹変し、後悔すんなよ、と。
その日から、過酷なスパルタ指導と、無慈悲な指示が飛ぶように。
けれど、それで涌井の心の傷が癒えるなら、と食らいつく花純。
そして、時折見える、涌井の優しさ。
次第に、惹かれていることに気づいた花純は、涌井の彼女になりたいと思うように。
日々、仕事に一生懸命打ち込みながらも、涌井へのアプローチを行う花純。
そして、涌井の誕生お祝いに、食事へと誘う。
気が急いて時間よりも早く店へついてしまった花純は、自分の間の悪さを再確認。
その店には、以前、花純にサプライズプロポーズをした元カレが。
さらに、元カレは、今の彼女へサプライズポロポーズを計画している様子。
慌てて退散しようとするが、やはりサプライズキラー。
サプライズを台無しにしてしまい、元カレに怒鳴られる花純。
そこへ、涌井が現れ、怒る元カレへ、サプライズの才能ないと断言。
そして、花純にサプライズをさらりと行ってしまう。
感激した花純へ、涌井はさらなるサプライズを用意していた。
花純と結婚したいと思っている、というビックサプライズだった。
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